「プレーだけではなく、日々の振る舞いの姿も一流になれるように」東北楽天に入団決定した荘司康誠さんが母校新潟明訓高校を表敬訪問
10月に行われた日本野球機構(NPB)ドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから1位指名を受けた立教大学硬式野球部に所属する荘司康誠さんは5日、母校である新潟明訓高等学校(新潟市江南区)を表敬訪問した。
明訓高校の玄関で出迎えを受けた荘司さんは、まず理事長室へ向かい、中山道夫学校長と、荘司さんが高校当時に監督だった本間健治郎教諭と面談した。荘司さんは、ドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスの石井一久監督が身につけていた入場パスと、指名権を獲得した際に引き当てたくじを譲り受け、それを披露するなどし、1位指名と入団の報告を行った。
面談の中で、荘司さんから明訓高校に対し、座右の銘を書いた色紙が贈られた。座右の銘には、荘司さんが大切にしている言葉という「信は力なり」と書き、中山校長に手渡した。また、本間教諭は荘司さんへの手紙を用意し、高校当時のエピソードやその当時の思い、そして今後への激励の言葉を贈った。
本間教諭と再会した感想について、荘司さんは「本当に3年間お世話になっていたので、こうしていい報告が出来たことは、野球人として喜ばしい気持ち」と話した。
面談後、荘司さんが校舎内を移動する際には、大勢の生徒たちが待ち構えており、拍手や声援で出迎えられた。生徒たちが手を振り名前を呼ぶ生徒たち対し、荘司さんは笑顔で手を振り応えていた。
荘司さんは明訓高校野球部の室内練習場に移動し、後輩である現役野球部員たちとの交流を図った。明訓高校野球部主将の小西健吾選手がお祝いと激励の言葉を送ったほか、花束贈呈や記念撮影を行った。
小西選手は、「プロ野球は自分達が想像できないくらい厳しい世界だと思いますが、自分を信じてプレーして、日本を代表する投手になってください。荘司先輩の活躍を励みに、自分たちも日々成長していき、来年の夏は絶対に甲子園に出場します」と語った。
明訓高校野球部員に期待することについて、荘司さんは、「高校野球なので甲子園を目指して欲しいですが、それ以上に明訓野球部らしい価値のあるものを何か残して、生み出してくれたらいいと思う。期待しているので、頑張って欲しい」と話した。
また、今後のプロ野球選手として活躍していく中で、明訓高校の後輩や、新潟県民へどのような姿を見せていきたいかとの質問に対し、荘司さんは、「同じ新潟県民として誇らしく思ってもらえるよう、プレーだけではなく、日々の振る舞いの姿も一流になれるようにやっていきたい」と語った。