「上越市の冬の風物詩」今年で11回目の雁木通りに切干大根、上越教育大学生も参加

2012年から毎年この時期に実施し、今年で11回目となる

上越市の冬の風物詩が今年もお目見え……。NPO法人街なみFocus(新潟県上越市)はこのほど、上越市の指定文化財「旧今井染物屋」などで雁木通りの景観事業の一環として、切干大根を作って雁木に吊って干す事業を行った。2012年の12月から毎年この時期に実施し、今年で11回目となる。

当日は、雨降りだったが、上越市大町の雁木に切干大根がすだれのように並んだ。今回は国立上越教育大学(新潟県上越市)の校外授業として(地域文化体験)、教員2名と大学院生6人が参加し、大根60本の皮むきと手慣れた包丁さばきを見せた。

一般社団法人雁木のまち再生の関由有子代表理事は、「もともと、たくあん漬け用の大根を様々な形に縄で縛って、日当たりのよい雁木の軒下にぶら下げる風景は、雁木通りだけでなく、この地域の時季の風物詩です。最近は少なくなってきましたが、昔は軒先に並んだものです。しかし、丸干し大根を漬ける作業は保存とボランティア作業では困難なので、切干大根の形で復活してきました。保存もできるし、気軽なお土産に使いやすくなりました。一般的な細い切干でなく、極太を4週間ほど干して、しわしわになればOKです。水に戻して一晩、噛み応えのある大根はお料理の幅が広がります。はじめは桑取の女性グループから、干し方やレシピを習いました」と話していた。

雁木に切干大根がすだれのように並んだ

上越市の指定文化財「旧今井染物屋」の内部

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