新潟県が各市町村の高齢者へ向けた新型コロナウイルスワクチンの分配の予定を発表
新潟県は11日、各市町村の高齢者へ向けた新型コロナウイルスワクチンの分配を4月5日の週から開始することを発表した。4月中は、県全体の高齢者約72万人のうち約3.5%分にあたる量が各市町村に分配される。国の方針では、5月上旬から配分をさらに進め、6月末には高齢者接種を完了させる予定である。
国から示されている新潟県への分配量と日程は、4月5日の週にワクチン2箱(390バイアル 975人が2回接種可能な量)が届き、12日と19日の週にそれぞれ10箱(1,950箱 4,875人分)が届く予定である。これは、県内の65歳以上の高齢者人口の約1.5%分にあたる。またこれに加え、26日の週には県内全市町村に各1箱(487人分)づつ配布できる量が届き、4月全体では県内の3.5%にあたる高齢者への接種が可能となる。
その後5月の連休期間頃からワクチンの分配は本格化し、6月末までにすべての高齢者が接種可能となる量を市町村へ分配するスケジュールで進めている。
県は今回の配分を「本格的なワクチン接種へ向けた試行的な位置づけ」としている。4月中の配布量は割合としては非常に少ないものの、以後に実施する接種の体制準備やノウハウ蓄積のため、たとえ少数であっても各市町村に接種機会を提供していく考えだ。
5日の週に到着したワクチンは、地域や人口規模、接種方法などを考慮し、新潟市、長岡市、新発田市、十日町市、聖籠町、出雲崎町の6市町に分配される予定。12日の週以後の配布に関してもすでに分配先は決定しているという。
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