新潟県三条市の再委託業者が過去の使用水量をもとに水道メーターの虚偽の検針値を報告

新潟県三条市の水道メーターの検針業務の委託先である日本ウォーターテックス・三条管工事業協同組合・BSN アイネット特定共同企業体が同業務を再委託している有限会社吉田設備(新潟県三条市)の検針員が、三条市下田地域の一部において実際に検針を行わず、過去の使用水量をもとに虚偽の検針値を報告していたことが判明しました。8日、三条市が発表した。

三条市は、「この事態の発生について、関係の皆様に多大な御迷惑をお掛けし、市民の皆様の信頼を損なうことになりましたことを深くお詫びするとともに、事態を厳粛に受け止めて再発防止に取り組んでまいります」とコメントしている。

事案概要は、今年11月17日、水道使用者から水道メーター検針業務委託先事業者に対し、10月分の水道料金の検針票と水道メーターの数値に相違があると連絡があり、現地確認と当該地区の検針を行う再委託先事業者に聞き取りなどを行った結果、過去の使用水量を基に虚偽の検針値を報告していたことが判明した。

該当地区と軒数については、上組地区12軒、長野地区3軒、棚鱗地区12軒、荒沢地区 23軒、小長沢地区1軒、庭月地区7軒、八木前地区9軒の計67軒。

虚偽検針の開始時期と軒数は、令和4年8月検針から62軒、令和3年12月検針から1軒、令和3年8月検針から1軒、令和2年12月検針から1軒、令和2年10月検針から1軒、平成30年8月検針から1軒。

市の上下水道使用者への対応は、虚偽検針の対象となった各上下水道使用者に対して、直ちに個別訪問を行い、謝罪と説明を行うほか、過大または過少に徴収した水道料金および下水道使用料は、12月19日から31日に行う次回の検針結果を受けて算出し、過不足分を還付または追徴する。現時点では、還付または追徴件数および金額は未確定。なお、下水道使用料は水道の使用水量を基に算出し、水道料金と併せて請求している。

委託先事業者への対応については、委託先事業者に対して、再委託先事業者の管理・監督を徹底するよう指導した。また、委託先事業者からは、虚偽検針が判明した再委託先事業者との契約を解除し、今後は自社社員による検針を実施するとの報告を受けているという。

市は再発防止策について、委託先事業者に対して、再委託先事業者を含めた無作為抽出による再検針の実施、コンプライアンス意識向上のための従事者教育の徹底および再発防止策の履行状況の報告を指示し、より一層の監督・指導に努めるとしている。

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