新潟県糸魚川市の地すべり現場を花角知事が初めて視察
新潟県の花角英世知事や高鳥修一衆議院議員らが13日、4日未明に発生した糸魚川市来海沢地区の地すべり災害現場を視察した。花角知事の現地視察は今回が初めて。
この日は花角知事、高鳥衆議院議員のほか、糸魚川市の米田徹市長や中村康司新潟県会議員などが視察に入り、土砂が流れて家屋が倒壊している現場を見てまわった。
花角知事らは地元の神喰重信区長から状況を聞き、花角知事は「部分的にも安全を確認しながらできるだけ1日も早く、戻れるといいなと思う」と話した。神喰区長によると、平成23年に来海沢地区で地すべり災害が起きており、平成30年に復旧工事が終わったばかりだったという。神喰区長は「今回は災害復旧工事とプラス、補助事業などをセットにしていただきたい」と花角知事らに要望した。
それに対して、高鳥衆議院議員は「林野庁がすぐに動いてくれた。予算も発生からわずか1週間で7億6,000万円の予算を確保した。追加の分もまた調整する」と話した。
また、高鳥衆議院議員は自衛隊の派遣の可能性について、「(復旧作業は)地元の業者がやっており、自衛隊が出る可能性はないだろう」と話した。
現地視察後に花角知事が報道陣に取材に応じ、「土の威力の恐ろしさを感じる。流れ出した量は推測で10万リューベくらいだ(1リューベは縦、横、高さがすべて1メートルの箱の体積と同じ)。避難されている方はご苦労されていると思うが、何とか早く戻れるように努力をしていかなくてはいけない。すでに応急工事は着々とやっているが、スピードをあげてやっていく。市は避難者に市営住宅を用意しているが、県としてもバックアップしていきたい」と話した。