ものづくりの町・新潟県長岡市で今年も小学生ロボコン大会開催(長岡市教育委員会主催)

大会では激戦が繰り広げられていた

新潟県長岡市教育委員会(金澤俊道教育長)では、18年前より、「熱中!感動!夢づくり教育」に取り組んでいる。これは、子どものやる気や学ぶ意欲を引き出すことを目的としたもので、事業の一つとして、小・中学生のロボコン教室に力を入れている。

12月11日、長岡みしま体育館(新潟県長岡市)では、長岡市教育委員会の主催で「小学生ロボコン大会」が開催された。同大会は、長岡市内で行われたロボコン教室に参加した児童を対象にしたもので、中越地震後の2005年からはじまり、今年で18回目となる。毎年、『NPO法人にいがたエジソン学園」(高橋 豊代表)によって運営されている。大会は、午前の「標準部門」、午後の「改造部門」の2回に分けて行われ、標準部門では31名、改造部門では、19名の児童らが、自分ら作ったロボットを決められたルールに基づいて操作し、技術を競い合った。特に、「改造部門」では、児童自らが考案した、個性豊かで工夫に富んだ、独創的なロボットが次々と登場し、激戦を繰り広げていた。

結果は、以下の通り。

「標準部門」 優勝 坪井 晴(はる)さん(上組小学校)
準優勝 関 成史(なりし)さん(山古志小学校)

「改造部門」 優勝 永井 蒼大(そうた)さん(四郎丸小学校)
準優勝 西脇 昌弘さん     (越路小学校)

「標準部門」「改造部門」それぞれの結果発表の前には、長岡高専生によるロボット操作のデモンストレーションが行われた。今年は、『FAXとき』という名前の、紙飛行機を飛ばすロボットが披露された。「改造部門」のデモンストレーションでは、気候のせいか、ロボットの中にセットしてある紙飛行機がうまく飛ばないというアクシデントに見舞われたものの、タイミングをずらして、勢いよく連続して飛び出すと、会場内は歓声と拍手で沸いた。

「標準部門」に参加し、準優勝を勝ち取った関成史さん(小学4年生・9歳)は、「楽しかった」と一言感想を述べ、その様子を横で見守っていた母・祐子さんは、「学校でロボットを作って、夜も児童クラブで練習していた」と、成史さんの受賞に安心した様子だった。

「改造部門」で優勝した永井 蒼大(そうた)さん(6年生・11歳)によれば、「改造部門」は、昨年までは対戦型だったが、今年から大会のルールが変わり、190秒という限られた時間でどれだけアイテムを籠にいれて得点するかという競技になった。ロボットの改造にあたっては、「籠に確実にアイテムを入れることができるように正確さを重視した」という。「4年生のときからずっと優勝を目標にして頑張ってきた。優勝できてめっちゃ、うれしい!」と、興奮冷めやらぬまま喜びを語っていた。

「めっちゃうれしい!」と語る永井蒼大さん

「標準部門」で準優勝だった関成史さん(左)と母・祐子さん(右)

「FAXとき」を操作する長岡高専の学生達

(文・撮影 湯本泰隆)

 

 

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