亀田製菓(新潟県江南区)が代替肉「ベースミート」でホテルイタリア軒(新潟市中央区)とコラボレーション、「特製大豆ミートの中華コース」を発表

亀田製菓株式会社(新潟県江南区)とホテルイタリア軒(新潟市中央区)は12日、ホテルイタリア軒において、「大豆ミートコラボレーションメニュー」の記者発表会と試食会を開催した。

植物由来の代替肉である「大豆ミート」を開発した亀田製菓は、ホテルイタリア軒とコラボレーションし、同ホテルの中国料理レストランSHI-EN(シーエン)による「特製大豆ミートの中華コース」を新たに創作した。

記者発表会では、亀田製菓のジュネジャ レカ ラジュ代表取締役会長CEO、同社執行役員で大豆ミート開発に携わった「お米総合研究所」の髙橋肇所長、ホテルイタリア軒の池田祥護取締役会長、同ホテルで大豆ミートを使用したメニュー創作を行った関優也副総料理長が出席し、コラボレーションに至った経緯や目的などについて説明した。

亀田製菓(新潟市江南区)のジュネジャ レカ ラジュ代表取締役会長CEO

ホテルイタリア軒(新潟市中央区)の池田祥護取締役会長

2018年度から5か年の中期経営計画にて「グローバル・フード・カンパニー」のビジョンを掲げる亀田製菓は、米菓の製造販売にとどまらず、食品事業を通して、健康づくりや食に関する世界的な課題解決に向けた取り組みを進めている。米菓製造により培った技術で開発した植物由来の代替肉「ベースミート」は、肉のような食感や味を実現させ、高たんぱくで低脂質の食品として誕生。「ベースミート」を広めていく目的などにより、ホテルイタリア軒とのコラボレーションが実現した。

亀田製菓のジュネジャCEOは、「当社が今まで培ってきた食感と味付けの技術を活かした新しい挑戦。イタリア軒様に素晴らしい料理を作っていただいたので、地域のみなさまに是非ご利用していただきたい」と話した。

イタリア軒の池田会長は、「イタリア軒は約150年に渡り西洋料理を原点として、新潟の食文化の先端を発信するべく研鑽を積み重ねている。そんな中、亀田製菓様の大豆ミートを組み合わせることによって新しい価値を生み出せるのではないかという事でこの度の企画がスタートした。肉の代わりに大豆ミートを使ったというレベルを超えて、本格的な大豆ミート料理にたどり着いた。誰もが美味しいと感じられる作品に仕上がっていると思い、これからもますます進化していくことと感じている」と話した。

「特製大豆ミートの中華コース」は、前菜、シュウマイ・餃子・春巻きの点心3種、東坡肉(トンポーロウ)、担々麺のほか、コースに追加できる一品として麻婆豆腐を用意。すべての料理に「大豆ミート」を使用し、肉類は一切使っていない。

イタリア軒の関総副料理長は、「亀田製菓の大豆ミートは品質が格段によかった。ウェット(タイプ)で余計な味付けもなく、形もブロック状。使用法に多様性を持たすことができるため、(料理の幅を)広げることを考えると素晴らしい商品だと思い、コースを創らせていただこうと思った。大豆ミートの素材を活かしながら、雑味をいかに消していくかというところに注力していった」と話した。

続けて、関副総料理長は、「けしてベジタリアンやビーガンの方など限られた人に向けて用意したものではなく、世界的な食糧問題や環境問題があるなか、代替肉の分野は、遠くない未来にみんなが食べていくであろうと感じている。イタリア軒として、普段一般的な食事をされている方々に、実際に食べていただき亀田製菓の大豆ミートを知ってもらうとともに、こうした問題も考えていただける一端になればと思っている」と話した。

「特製大豆ミートの中華コース」は、1万2,000円(税・サービス料込)、追加の麻婆豆腐は1,000(税・サービス料込)。いずれも3日前までの予約制となっており、中国料理SHI-ENにて今月23日より提供を開始する。

亀田製菓株式会社(新潟県江南区)の執行役員で大豆ミート開発に携わった「お米総合研究所」の髙橋肇所長

ホテルイタリア軒(新潟市江南区)の関優也副総料理長

大豆ミート(写真上2皿)と、「特製大豆ミートの中華コース」、コース追加メニューの「麻婆豆腐」(右下)

(左から)ホテルイタリア軒(新潟市江南区)の関優也副総料理長、同ホテルの池田祥護取締役会長、亀田製菓(新潟市江南区)のジュネジャ レカ ラジュ代表取締役会長CEO、同社執行役員で「お米総合研究所」の髙橋肇所長

(文・撮影 中林憲司)

 

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【関連サイト】
亀田製菓株式会社

ホテルイタリア軒

 

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