エヌ・デーソフトが、訪問介護看護の緊急通報・安否確認システムを開発。長岡市の施設に導入へ
サービスの向上と、業務の負荷軽減を図るシステム
福祉・医療関連オリジナルソフトなどを手がけるエヌ・デーソフトウェア株式会社(NDS、山形県)は、株式会社オプティムと、訪問介護看護サービス向け緊急通報・安否確認ソリューション「ほのぼのTV通話システム」の提供を始める、と発表した。第1弾として、長岡市で新規開設される「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」事業所2か所(※)で、合計50台のほのぼのTV通話システムを導入する.
日本では、医療・介護サービスの供給が追いつかなくなる状況が現実として迫っている。そこで政府は、病気や障害でも可能な限り自立した状態で生活できるよう、住まい・医療・介護・生活支援サポートを一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の構築を目指している。このシステムの中核として、訪問介護と看護を一体型で24時間提供する「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」が2015年に創設された。この環境を整えるツールとして、システムを開発した。
システムは、オプティムの医療・介護向けプラットフォームと、株式会社ナカヨのテレビ通話端末を用いて構築。利用者は、「受話器を取る」「画面をワンタッチする」「首から下げた発話ボタンを押す」と言った簡単な操作だけで発信できる。また端末には画面が組み込まれているため、利用者と担当スタッフは顔をみながらビデオ通話が行える。
緊急通報・通報転送・安否確認なども機能を搭載。利用者と担当スタッフが離れていても、利用者の緊急事態を検知でき、利用者の担当スタッフの訪問回数を減らすことができる。これにより、訪問介護・看護サービスの向上と、業務の負荷軽減や効率化を図ることができる。
システムの詳細はWebサイトで確認できる。
(※)社会福祉法人長岡福祉協会 こぶし24時間ケアサービスステーション三和と、こぶし24時間ケアサービスステーション永田