新潟市内の工事において発生したガス引火事件で群馬県の工事業者と現場監督責任者を書類送検
新潟労働基準監督署は18日、株式会社成秀工業(群馬県富岡市)および同社現場監督責任者A(55歳男性)を、引火性・可燃性ガスが溜まった場所で火気を使用し作業員4人が火災熱傷を負った事件で新潟地方検察庁に書類送検した。
事件の概要は、2020年8月31日、新潟県新潟市東区下山の新潟浄化センターNo.1浮上濃縮機修繕工事において、機械に付着した油を除去するなどのためにスプレー式洗浄剤(パーツクリーナー)を使用した後、浮上濃縮機のシャフトを外すため、シャフト端部の固着したネジを外そうと携帯用ガスバーナーで炙り、溜まっていたガスに引火して関係作業員4人が中程度の火災熱傷を負ったというもの。
労働安全衛生法による規定では、易燃性の物体や危険物が存在して火災や爆発が発生する恐れのある場所では火気を使用してはいけないことになっているが、当時はそのような措置が講じられていなかった疑いがある。