6月に新潟へ進出したソフトシステム(新潟県柏崎市)、地元大学から積極的に採用

(左から)新潟県柏崎市の西巻康之副市長、株式会社ソフトシステムの常山勝彦代表取締役社長、新潟県の佐久間豊副知事

新潟県と柏崎市が連携して誘致を進めてきた株式会社ソフトシステムの常山勝彦代表取締役社長は16日、新潟県庁にて、新潟県の佐久間豊副知事と柏崎市の西巻康之副市長に進出の報告を行った。

ソフトシステムの常山社長は、1985年に同社の親会社にあたる株式会社ソフテム(神奈川県)を設立し、現在はソフテムの代表取締役会長も務めている。常山社長は上越市柿崎区出身で、地元新潟に貢献したいという思いで6月にソフトシステムを設立した。

柏崎市には新潟工科大学や新潟産業大学があり、ソフトシステムがIT人材の受け皿となることが進出の理由の一つ。6月に新潟工科大学の卒業生1人を社員に採用したほか、来春卒業予定となっている学生2人の採用が内定している。今後も年間で2、3人の採用を行っていく予定だ。

親会社のソフテムは、自治体向けの児童相談システムや警察相談システムなどを開発しており、現在5府県で運用されている。ソフトシステムで採用した社員は、ソフテムにて研修を行い、その後は当面ソフテムのシステム開発に携わることになるという。

今後の活動や意気込みについて、常山社長は、「柏崎市も含め、衰退しつつある街に対して、起業支援も含め、元気になるようなことをしたい。新潟は農業や林業などが主力だと思うので、ITの力で役立てたらいいなと思う。新しいシステムを作りたい」と意気込みを語った。

新潟県は、魅力ある多様な雇用機会の創出が期待できることから、補助金などによる支援を検討していく。なお、今年度、新潟県が行った企業誘致は、ソフトシステムで14社目となった。今後も数社の進出計画があり、昨年度の誘致実績15社を上回る見込みだという。

(左から)新潟県柏崎市の西巻康之副市長、新潟県の佐久間豊副知事、株式会社ソフトシステムの常山勝彦代表取締役社長

 

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