新潟県が「令和2年度 第3回小型燃料電池バス導入検討会議」を開催
新潟県は22日、「令和2年度 第3回小型燃料電池バス導入検討会議」を開催した。今回の検討会議は株式会社東京R&Dの神奈川県厚木事務所で開催される予定であったが、新型コロナウイルス感染症対策を考慮しオンラインでの開催となった。
会議には、新潟県、新潟市、国土交通省、自動車関連や水素関連、交通関連の事業を手掛ける県内外の民間会社、新潟大学関係者、(株)NSGホールディングスなどが参加し、県が主導となって開発を進めている小型燃料電池バスの開発・製造の進捗状況等の情報共有を図った。
県は水素社会の実現へ向けて水素ステーションの整備や燃料電池自動車(FCV)の普及促進と関連産業の振興に取り組んでおり、これまで株式会社トヨタ自動車と日野自動車株式会社が開発し、昨年トヨタが販売を始めた燃料電池バス「SORA」の試乗会などを行ってきた。前述のバスは、「SORA」よりも小型のもので、日野自動車の小型バスをベースに用い、燃料電池トラックの開発実績がある株式会社東京R&Dが開発を請け負っている。
現在、株式会社東京R&Dで水素の普及啓発や利用拡大に効果が大きいと考えられる小型燃料電池バスの開発・製造が進められているが、年度内に外観上の小型燃料電池バスが概ね完成する予定だという。来年度後半に予定されている小型燃料電池バスの試走を行い、令和4年3月頃に完成した小型燃料電池バスのお披露目式を実施する。その後、令和4年4月には新潟市内で小型燃料電池バスの運行を開始する予定だという。