新潟県長岡市で大雪 ごみ収集車もごみの回収を取りやめる事態に

大雪に見舞われた新潟県長岡市内

18日から降り続いた雪はそのまま止むことなく降り続き、翌19日には場所によって80センチの積雪量を記録した。新潟県長岡市内は、数年ぶりの大雪に見舞われた。路線バスやJR在来線では、一部運転を見合わせるなどことなどが公表された。

新潟県長岡市では午前7時雪害警戒本部が設置され、同市のホームページでは、同日のごみ収集を取りやめることを発表した。

新潟県長岡市内で除雪をしていた83歳女性は、「去年は年末に一度たくさん降ったきりだったけど今年の雪の降り方はまた違う。救援隊に来てもらいたいくらいだ」とし、「今朝、近い所の子どもたちが雪の上を歩きながら登校している姿を見てかわいそうだとおもった。休校にすればよいのに」とコメントした。

長岡市学校教育課では、休校かどうかを各学校の校長の判断に委ね、小学校55校のうち15校、中学校27校のうち10校が休校となった。

車道の除雪も進んでいる。新潟県長岡市道路管理課の石黒昭弘課長によれば、通常の除雪では、あらかじめ定められている市道のルートを除雪している。午前1時から始まり午前7時には終えるところ、同日は、日中に2度目の出動を行った。「さすがに3度目となるとオペレーターの体力にも関わることなので難しい」とした。

新潟県長岡市内には、市街地でさえも除雪車の入れないような細い道のある地域がある。そういった地域では、朝から自主的に住民たちが除雪作業を行っている。近年ではそういったところは高齢者が住んでいることが多く、除雪の手が回り切れていないのが現状である。そういった地域に同市としての救済策はないのだろうか。

長岡市の石黒課長によると、「(新潟県長岡市としては、)基本的に私道など、市道でないところは除雪できないことになっている。全ての除雪を行うことは難しい。そこで市では、町内会・自主防災会などを対象に、市で購入した小型除雪機などを貸与し、各団体で自主的に行ってもらう“共助”の制度がある。そういった制度を是非利用してほしい」とのことである。

長岡市民の目から見て後手後手にまわっているように見える新潟県長岡市の除雪状況について、「こういった状況で、除雪を精一杯行っているが、除雪が間に合っていない地域の方々に対してはご迷惑をかけて申し訳ない。市民の皆様においては、不要不急の外出を避けていただきたい」とコメントした。

国道352号蔵王橋が、スタック車両により通行止めになるなど、大雪による混乱は当分続きそうである。

自主的に除雪作業を行う地域住民

(文・撮影 湯本泰隆)

 

 

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