新潟市の信濃川下流域にある関屋分水路のシンボルマークが決定

信濃川下流河川事務局長の足立文玄氏(写真右上)、最優秀賞受賞者の川口隆裕氏(写真右下)

国土交通省 北陸整備局 信濃川下流河川事務所(新潟市中央区)は23日、通水50周年を迎える関屋分水路のシンボルマークを決定し、最優秀受賞者の表彰式を行った。

関屋分水路は、平時には信濃川・やすらぎ堤などの本水下流に一定の水を流し、洪水時には信濃川下流域にある新潟県と新潟市を水害から守るため洪水を日本海へ直接流すことを目的とした、1972年に完成した全長1.8kmに渡る分水路である。

信濃川下流域は度重なる洪水被害を経験してきたが、関屋分水路や五十嵐川、刈谷田川などの上流域における処理施設の整備等の効果もあり、大きな被害を免れてきた。このように新潟県・新潟市を水害から守る関屋分水路は、2022年8月に通水50周年を迎える。

通水50周年の節目に信濃川下流域のシンボルとしてより多くの人に知られ、将来に渡って親しまれるよう昨年9月から公募していた関屋分水路のシンボルマークが決定した。

最優秀賞に選ばれた関屋分水路のシンボルマーク

全国からの応募数273点の中から選ばれたのは、新潟市に居住する川口隆裕氏の応募作品。このシンボルマークは、日本海に沈む夕日(橙)に向かって広く大きな越後平野(緑)に流れる信濃川(濃青)、信濃川から分岐して日本海に流れ込む関屋分水路(薄青)、関屋分水によって整備された新潟の都市基盤(茶色)をイメージして作成したという。

表彰式では、最優秀賞を受賞した川口氏へ信濃川下流河川事務局長の足立文玄氏から賞状が手渡され、川口氏は「関屋分水路が通水した年の1972年は私が生まれた年だと分かり、これまで以上に愛着が湧いたため、今回の企画に参加してささやかながら社会貢献ができるのではないかと思い応募した。これからもより一層皆さんに安心安全な暮らしが提供し続けられるように関屋分水路には頑張ってほしい」と話した。

国土交通省 北陸整備局 信濃川下流河川事務所は新年度の4月より、今回決定したシンボルマークをホームページ等各広報媒体で使用する予定だという。通水50周年に向けてこのシンボルマークが人々に浸透し、関屋分水路を親しみ、イメージができるよう様々な場で周知活動を行っていく。

【関連リンク】
国土交通省 北陸地方整備局 信濃川下流河川事務所
https://www.hrr.mlit.go.jp/shinage/

川口氏は新潟市に居住。会社員だがデザイン関係の仕事ではないという

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