東京電力ホールディングス(株)の小早川智明社長が新潟県庁を訪問


25日、東京電力ホールディングス株式会社(東京電力HD)の小早川智明代表執行役社長が新潟県庁を訪れ、花角英世知事、新潟県議会自由民主党議員団、公明党新潟県本部を訪問した。

16日の原子力規制委員会において、柏崎刈羽原子力発電所における核物質防護設備の機能の一部喪失にかかる事案が報告され、「安全重要度評価:赤」との暫定評価結果が了承されていた問題で、同発電所が立地する新潟県へ一連の不祥事の謝罪と状況報告を行った。

「新潟県のみなさまに不安を与えた。心からお詫び申し上げる」と話した小早川社長に対し、花角知事は「新潟県における御社の信頼は損なわれた。原子炉の運転を守れるのか、疑問符がついた状態。行動と実績で示して欲しい」と回答した。

原子力規制委員会によると、柏崎刈羽原子力発電所では2018年1月以降、侵入検知装置の故障が複数見つかっていたが、すぐに復旧が行われなかった。また2020年3月以降、故障した装置を補う代替措置も警備担当社員が実効性がないことを知りながら改善しなかった。装置は全て復旧済みで、侵入は確認されていないという。

また、昨年9月に他人のIDカードを不正使用し中央制御室に入域した事案や柏崎刈羽原子力発電所7号機の新規制基準に基づく安全対策工事が一部未完了であったことなど、安全管理上の問題が相次いでいる。同社は管理責任を問い、2月に小早川智明社長を厳重注意、同原発の石井武生所長を減給10%(1カ月)などの処分を行ったばかり。

今回訪問したのは、代表執行役社長の小早川智明氏、常務執行役で原子力・立地本部長の牧野茂徳氏、新潟本社代表兼新潟本部長の橘田昌哉氏、執行役員で原子力・立地本部、柏崎刈羽原子力発電所長の石井武生氏の4名。

本件の詳報は追ってお伝えする。

花角英世新潟県知事を訪問した東京電力HD一行

安全重要度評価

柏崎刈羽原子力発電所

 

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