【新潟県内の雪被害(21日15時現在)】柏崎市の20歳代女性と長岡市の90歳代女性が死亡

新潟県防災局危機対策課の酒井公生課長

新潟県は21日、同日現在の県内における雪の被害状況を発表した。被害状況は県内市町村から報告があったものを取りまとめたもの。

それによると、今冬の雪被害による死者数の累計は3人、重傷者の累計は12人、軽傷者の累計は12人で、人的被害の合計は27人。市町村別に見ると、新潟市で3人、長岡市で17人、三条市で1人、柏崎市で3人、小千谷市で1人、五泉市で1人、阿賀町で1人。一方、住家被害の累計は1件で、阿賀町で20日、住宅の屋根や壁が倒木により一部破損する被害があった。

原因別の内訳では、雪おろしなどの除雪作業によるものが最も多く9人で、除雪機事故によるものが8人、側溝などへの転落によるものが3人、その他(疾患発症含む)が7人。

県によると、死亡したのは柏崎市の20歳代の女性で、20日、自宅前の雪でうまった車内で、意識がなくなっているところを発見されたもの。状況から、車内で暖をとっていたと推測されるという。

また、21日には、長岡市の90歳代の女性が自宅前で雪に埋もれ倒れていたのを家族が発見し死亡が確認された。周囲の状況から、除雪中であったと推測されるもの。

新潟県防災局危機対策課の酒井公生課長は、「亡くなった方、怪我をされた方の半分以上が、65歳以上の高齢者の人。内訳をみると、雪下ろし、除雪機事故、持病を持つ方でとなっており、しっかりと自分の安全を確保して作業に当たっていただきたい」と話し、県民へ呼び掛けた。

 

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