「非常事態はいつ起きてもおかしくない」三条消防本部が原信四日町店(新潟県三条市)で年末特別警戒を実施
三条市消防本部は22日、原信四日町店(新潟県三条市)で年末特別警戒を実施した。
スーパーや物販店では年末時期、商品の在庫の増加により、万が一火災が発生した際の避難経路の確保などに支障を来たす恐れがある。そういった事情から、三条市消防本部は2日間に渡り、三条市内の売り場面積1000㎡以上のスーパーなど24店舗を巡回し、店舗内の防火設備や消防設備を点検する。この取り組みは、三条市消防本部で20年以上継続して実施されているという。
開店直後の原信四日町店の店舗内を、三条市消防本部の佐藤嘉信警防課予防・指導係主任が、原信四日町の小林有宏店長とともに巡回し、緊急時の避難経路の確認や防火シャッター設備の点検などの防火設備や消防設備を点検して回った。
小林店長によると、原信四日町店は2004年7月に発生した「新潟県三条市水害」で一時営業不能状態となった経験があり、そういった経験を経て、社内のマニュアルを参考に防災に取り組んでいるという。
店舗内の巡回を終えた佐藤主任は、「防火設備や消防設備が、いざという時に正常に使えるか気を付けて頂きたい。(原信四日町店は)日頃の管理も徹底されているようだった。バックヤードも整然と綺麗になっていて、避難口もまったく障害になるようなものはなかった」と話した。
小林店長は、「今回の大雪もそうだが、非常事態はいつ起きてもおかしくないという気持ちが1番大事だと思う。日頃の備えと心構えを私だけではなく、従業員全員にどうやって伝えていくかが大事だ」と語った。
佐藤主任は年末の防災について、「これからストーブなど、火を使う機会が多くなってくる。そういった時に、火の周りに燃えやすいものを置かないようにしてほしい。それと、その場から離れる時は必ず火を消して離れることを心掛けてほしい」と呼び掛けた。