新潟県と株式会社エイチ・アイ・エスが若年層を対象とした台湾オンラインツアーを開催
新潟県は26日、国際線再開後の旅行機運の醸成を目的に、株式会社エイチ・アイ・エスと連携し、若年層を対象とした海外(台湾)オンラインツアーを開催した。
ツアーは新潟市中央区古町のNSGスクエアにて、国際外語・観光・エアライン専門学校の学生を対象に1時間ほど行われた。参加人数は新型コロナウイルス感染拡大防止のため30名ほどに限定した。
インターネットライブで台湾と接続したオンラインツアーは、県空港課・空港振興担当主任の渡部祐樹氏による開会の挨拶に始まり、まずは市民の空の玄関である新潟空港を紹介。その後、台湾の国際線LCC(ローコストキャリア、格安航空会社)であるタイガーエア台湾が紹介された。
新潟空港における初の国際線LCC便として、2020年3月より新潟空港-台湾桃園国際空港を週2便の定期運航で結ぶ計画だったが、新型コロナウイルスの影響により3か月後の6月1日に就航が延期となった。だが、現在もなお入国制限が続く状況であり、フライト実現には至っていない。タイガーエア台湾は2020年1月までに日本国内14の空港に路線があり、新潟空港は第15番目の地として就航する予定であった。
タイガーエア台湾の企業ロゴ
オンラインツアーは台湾からのライブ中継を挟みつつ、台湾北部の新北市瑞芳区に位置する山間の町、九份(きゅうふん)を紹介。2001年公開の映画「千と千尋の神隠し」に登場する湯婆婆の湯屋を彷彿させる街並みとして日本人観光客にも親しまれている、台湾でも人気の観光スポットである。
ツアーに参加した学生からは、「海外に行ったことがないが、今回の紹介で台湾が素敵な街だと知った。コロナが終わったら是非行ってみたい」、「コロナ禍でも、観光として取り組めることがあるのことを知った。皆で新しいアイデアを話し合ってみたいと思った」などの声があがっていた。
県交通政策局担当者は「国際線については制限があり、運航が難しい状況が続いている。国と航空会社と情報公粉を行いながら適切な判断を行いたい。学生のみなさんをはじめ、利用される方々の不安をしっかりと解消して一日も早い利用の再開を目指したい」と、アフターコロナ時代における新潟空港の活用を進めたい意向を述べていた。