風力発電機の研究、開発、製造のWING ENERGY(新潟県燕市)が破産開始決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、風力発電機の研究、開発、製造のWING ENERGY株式会社(新潟県燕市、設立2014年6月10日、資本金1,990万円、原明緒社長)が11月30日、新潟地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には、平哲也弁護士(平哲也法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は、約8,000万円。
WING ENERGYは、2014年6月に風力発電機の研究、開発、製造を目的に、東京都で設立された事業体であるが、当初は休眠状態にあった。2018年5月ころから事業運営に向けた準備を進め、風力発電機の製品化に向けた海外での実証実験などを進めていたが、新型コロナウイルス感染拡大などの影響で実証実験の中断を余儀なくされていた。
2021年6月、現在地に本社を移転し、製品化に向けた取り組みを進めてきたが、事業としては軌道に乗らず、資金繰りも悪化し、債権者に対する支払遅延が生じたことで第三者破産を申し立てられ、今回の事態に至った。新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは67件目となる。