【新潟県内の雪被害(23日15時現在)】小千谷市で除雪作業中2人が死亡、今冬の雪による死亡者は5人に
新潟県は23日、同日15時現在の県内における雪の被害状況を発表した。被害状況は県内市町村から報告があったものを取りまとめたもの。
それによると、今冬の雪被害による死者数の累計は5人となった。また、重傷者の累計は19人、軽傷者の累計は21人で、人的被害の合計は45人となった。市町村別に見ると、新潟市で4人、長岡市で24人、三条市で1人、柏崎市で3人、小千谷市で7人、五泉市で1人、魚沼市で3人、胎内市で1人、阿賀町で1人。一方、住家被害の累計は2件となった。
原因別の内訳では、雪おろしなどの除雪作業によるものが最も多く19人で、除雪機事故によるものが8人、側溝などへの転落によるものが3人、その他(疾患発症含む)が15人。このうち、65歳以上の高齢者の死傷者数は半数を超える26人。
県によると、新たに死亡が報告されたのは小千谷市の70歳代男性。19日に流雪溝除雪の作業中に卒倒し、現場に居合わせた市職員が通報。救急搬送時に心肺停止状態だった。また、21日にも同じく小千谷市で、雪下ろし中に屋根から転落した80歳代の男性1人の死亡が確認された。
県では、除雪作業は「1人でしないこと」を呼びかけており、やむを得ず1人で作業する場合は家族や近隣に声を掛けてほしいとしている。