【コラム】新潟市街地のクリスマスイヴ、不安定な天候や残雪の影響などで客足が鈍る
2022年は、2016年以来6年ぶりにクリスマスイヴとクリスマスが土日に重なった。
世間はクリスマス話題で賑わう24日、新潟市中央区は18日から続く降雪の影響で悪路となっている。加えて、24日の新潟市中央区は非常に不安定な天候に襲われた。
新潟県でも大きな経済効果が期待されるクリスマス。コロナウイルス感染拡大などの影響で打撃を受けている飲食業界にとっては、まさにかきいれ時でもある。そんな中、新潟市中央区の市街地で街の声を聞いた。
中央区で開催されている野外イベントの関係者に24日の客入りについての話を聞くと、「先週の土日は悪天候の影響で客入りが悪かった。しかし、今日は普段の土日よりも人は多いと思う。でも、去年のクリスマスイヴと比べると客入りは悪い」と話し、続けて、「今年は悪天候の影響もかなりある。野外で天候が悪いと『食事を楽しめる』という状態にならないので、出店者さんたちの売り上げは伸び悩んでいるようだ」と苦境を語った。
続けて、イベントを訪れている年齢層の話を聞くと、「若年層のお客様が今年は多い。イルミネーションの周りで動画を撮影している姿をよく見る」と話した。
イベント会場を見渡すと、高校生くらいの女性が多く見られ、イルミネーションの前でスマホのカメラを自分たちに向けて、動画を撮影している様子が多く見られた。
会場内の利用客に話を聞くと、「南魚沼市から来たが、新潟市街地の雪が多くて驚いた。南魚沼ではこんなに(雪が)降っていなかった」と30歳代の夫婦は語った。
市街地の様子を観察すると、一様に厚手の服装に身を包み、足早に通行している姿が多くみられ、全体的に客足が良好とはいえない状況だった。
新潟市古町地区で喫茶店を営む店主に話を聞くと、「今日は本当に客足が悪い。クリスマスイヴではあるが、もしかしたら普段の土日より悪いかもしれない」と苦い表情で答えていた。
一方で、朱鷺メッセ(新潟市中央区)に足を運ぶと、人気アーティストのライブが開催されており、若年層を中心とした多くのファンが押し寄せていた。ファンの中には、サンタクロースのコスチュームに身を包む姿も散見された。
その他にも話を聞いて回ると、客足の悪さについて、コロナウイルス感染拡大などの影響を受けているという言葉は少なかったが、悪天候やそれに伴う悪路などの影響で客足が鈍くなっていることを嘆く店舗が多かった。
新潟市街地のクリスマス商戦は苦戦を強いられる状況となっている。
(文・撮影 児玉賢太)