新潟県燕市の鈴木力市長が定例会見でワクチンの接種券配布や消費喚起クーポンの再発行などを発表

新潟県燕市の鈴木力市長

新潟県燕市の鈴木力市長は29日に定例会見を開き、新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種券の配布開始や、第3弾となる「燕応援フェニックスクーポン券」の発行などを発表した。

また今回で2020年度最後の定例会見となることから鈴木市長は「今年度は当初、人口対策などへの予算を組んでいたが、年度始めから新型コロナウイルスに振り回される結果となった。その中で、自分たちも大変な状況であるにもかかわらず製造業が飲食業を支援する取り組みなどもあり、産業界の地域を挙げてこの緊急事態を乗り越えようという意識に、改めて『すごい市だ』ということを感じた」と振り返った。

主な発表項目に関しては、以下の通り。

 

目次

◎4月9日から高齢者へ向けた接種券を配布
◎「燕応援フェニックスクーポン券」第3弾を配布
◎86%の手続きの押印を廃止し、オンライン化を推進

 

4月9日から高齢者へ向けた接種券を配布

燕市は新型コロナウイルスワクチンの接種開始に向け、65歳以上の高齢者へのワクチン接種券の発送を4月9日から開始する。

燕市ではワクチンの接種は各個人が市内各医療機関での個別接種を行うことを中心としながら、施設接種と集団接種を随時実施していく方針である。一方、各市町村へのワクチン配布量はまだ多くないことから、4月中は高齢者施設など限定的な場所と人数で行う施設接種から開始していくという。

燕市のワクチン接種でメインとなる個別接種は5月17日から開始の予定であり、5月10日から市内医療機関へ市民が各自予約を行う形だ。なお、協力医療機関に関しては接種券に一覧表が同封される。

中央公民館、吉田産業会館、分水公民館で実施される集団接種に関しては、5月26日から毎週水曜・木曜の午後と土曜・日曜の午前午後の日程で開始する予定。予約開始は、4月19日からで、接種券に電話番号が同封される「予約受付センター」もしくは特設サイトでの予約が必要となる。

 

「燕応援フェニックスクーポン券」第3弾を配布

燕市がこれまで実施してきた消費喚起事業「燕応援フェニックスクーポン券」の第3弾が、「広報つばめ 5月号」で配布される予定である。使用方法に関してはこれまでと変わらず、1,000円に対して500円の割引券1枚が使用できる。使用期限は、8月31日まで。

同事業は、第1弾が「広報つばめ 8月号」で、第2弾が「12月号」で配布されたが、その合計利用額は1億6,600万円分となった。対象品の半額を補助するため、3億円以上の経済効果が生まれたと鈴木市長は話す。今回も、券の利用補助金額として1億円の予算で挑む。

また、前回までの協力店舗への継続意思を確認するとともに、取扱店舗の追加募集も実施する。募集期限は7月30日まで。4月9日までに登録された場合は、「広報つばめ 5月号」にて券の配布と同時に利用可能店舗として掲載される。

クーポン券配布に加えて、宴会利用などを主力としていた飲食店を支援する「前払い式」の事業も開始する。これは、コロナ禍の収束が見込める10月以降の宴会・懇親会予約と料金の支払いを済ませることで、飲食店の現時点での運転資金を補うことを目的とし、市はこの予約金額の3分の1(上限20万円)を補助する。市内の自治会やPTA、各種サークルなどの団体や、企業での利用が対象となる。

 

86%の手続きの押印を廃止し、オンライン化を推進

燕市は4月1日から新たに、29の行政手続きがオンラインで申請できるように整備した。オンライン申請が可能となった手続きに関しては、燕市発表の資料を参照。

また申請のデジタル化に伴い、これまで書面のみの受付だった1,682の様式のうち、約86%にあたる1,454様式の押印義務を4月から廃止する。鈴木市長は「(申請のオンライン化と押印廃止は)今後も拡大していく予定だ」と話す。

 

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