アークランドサカモトが2021年2月期の決算発表 純利益80%増の87億2,700万円
アークランドサカモト株式会社(新潟県三条市)は29日、2021年2月期決算を発表した。株式会社ビバホームを子会社として連結対象になったことで、売上高が前年比63%増の1,784億7,700万円、当期純利益が同80%増の87億2,700万円だった。年間配当は5円増の35円とした。それぞれの業態で差別化と新規出店を進め、2022年2月期の連結業績予想は、売上高3,650億円、当期純利益は105億円を見込む。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、依然として厳しい状況が続いております。政府の各種政策が実施され、一部持ち直しの動きも見られたが、再び感染拡大がみられるなど、収束の見通しは立っておらず、先行きは不透明な状況だ。こうした環境のなか、グループの主力であるホームセンター業界は、住まいと暮らしの必需品を提供し、農業や建築業などの仕事に不可欠な商品を多数提供する社会的インフラであるとの考えの下、感染拡大防止のための環境整備を行い、営業を続けてきた。
セグメント別に見ると、小売事業ではホームセンター部門の売上高及び営業収入は、1,236億4,000万円(前期比100.8%増)(うちビバホームは519億6,700万円)となった。昨年7月のニコペット京都八幡店、8月のホームセンタームサシ久喜菖蒲店・ニコペット久喜菖蒲店のオープンが寄与したことや、新型コロナウイルス感染症の拡大防止需要、不要不急の外出自粛などによる巣ごもり消費の拡大により、既存店売上高が前期比14.5%増となったことが影響した。
その他小売部門の売上高も同様に巣ごもり消費の拡大により、84億1,800万円(同19.2%増)となった。
その結果、小売事業の売上高及び営業収入は1,320億5,800万円(同92.4%増)、営業利益は92億3,100万円(同194.5%増)となった。
卸売事業の売上高及び営業収入は74億6,700万円(前期比1.1%増)、営業利益は9億5,200万円(同39.7%増)となった。
外食事業は、主力のとんかつ専門店「かつや」(国内)のFCを含む店舗数が純増14店舗の420店舗、「からやま」・「からあげ縁」(国内)も純増27店舗の137店舗となるなど、積極的な事業展開を行った。その結果、売上高及び営業収入は386億3,400万円(前期比15.9%増)、営業利益は45億3,900百万円(同1.2%増)となった。
不動産事業の営業収入は46億9,100万円(前期比62.7%増)(うちビバホームは17億4,400万円)、営業利益は15億8,30083万円(同22.9%増)となった。
その他の事業には、前期9月1日に事業承継したフィットネス事業「JOYFIT」を1店舗閉鎖し現在4店舗及び「FIT365」1店舗、前期末2月にオープンした「FIT365」2店舗及び今期9月にオープンした「JOYFIT24」1店舗を含んでいる。フィットネス事業は新型コロナウイルス感染拡大に伴う営業自粛要請による店舗休業等の影響により、売上高は7億800万円、営業損失は2億9,700万円となった。