新潟県知事と新潟市長が新型コロナウイルス感染拡大に関する意見交換会

新潟県知事室を訪れた中原新潟市長

 

31日、花角英世新潟県知事と中原八一新潟市長が新型コロナウイルスの感染拡大産受け、今後の県市相互の一層の連携強化を図るための意見交換を行った。新潟県庁知事室を訪れた市長と迎えた知事は、交換会冒頭を取材陣に公開し、コメントを発表した。

中原新潟市長 首都圏を中心とした緊急事態宣言が功を奏し、解除へと向かう流れの中で、新潟市においても新規感染者数が減少するものと期待していた。しかし3月に入り新潟市における新規感染者数は189名と、全体の約三割に迫っている。感染経路不明の割合も20%程度だったものが30%を超えている状況。病床利用率も県全体で20.5%となり、動向が懸念される。24日に新型コロナウイルスの対策本部会議を開き対策を練ったが、拡大が続いている。何とか止めたい。感染拡大防止と経済の両立を目指してきた。地元商店街を含め、新潟市内の経済に影響を与えるものとみている。県からも情報を得ながら協力して対応にあたりたい。

花角県知事 3月に入り、県全体で増えてきている。特に新潟市は増加傾向にある。危機感を共有している状況。また、行政による検査のみならず、民間検査からも感染者が出ており、感染経路を追えない患者さんが増えている。ここを乗り切らないと感染拡大が継続していく、あるいはさらなる拡大のおそれもあり、強い対応を考えなければならない。ぎりぎりの状況だと考えている。

 

県が取りまとめた30日までの感染者数の推移グラフから12月以降の状況を抽出した推移は以下の通り。

 

新潟県発表による12月以降の感染者数推移

 

意見交換会後、中原新潟市長は記者団の質問に応じた。

記者 知事とはどんな意見交換をしたか

中原新潟市長 感染者数が高止まりしている状況につき、知事と危機感を共有することが出来た。明日、明後日の二日間の感染状況を見極め、万が一拡大するようなことがあればさらに強い対策について考えざるを得ないとの共通認識をもった。

記者 強い対策とは

中原新潟市長 いろいろな選択肢がある。強い措置を取るにあたっては客観的な基準が必要。状況を見極めたい。

記者 冒頭、知事からはぎりぎりの状況であるとの言葉もあったが、新潟市としての意見は

中原新潟市長 まずはしっかりと状況を把握することだ。ここ数日間、感染が非常に拡大している。新潟市としても危機感を感じており、あらためて市民のみなさんに感染拡大防止への協力をお願いしたい。チラシ配布などについても知事と話し合った。方法や範囲なども含め具体的な行動を取るためにまずは向こう二日間の状況をしっかり見極めたい。

 

 

【関連記事】
新潟市中央区、東区、西蒲区、西区、江南区で計16名の新型コロナウイルス感染症患者(2021年3月31日)

新潟県・新潟市を合計した新型コロナウイルス感染患者数は過去2番目の計28人、特別支援学校職員の感染も(2021年3月31日)

新潟県村上市、十日町市、五泉市などで計7名の新型コロナウイルス感染症患者(2021年3月30日)

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓