年の瀬の新潟県内、年末年始のご馳走を求める買い物客で賑わう【ピア万代、ぷらっと本町、寺泊魚の市場通り】
2023年の足音が聞こえ始めた30日、新潟県内各地は、大晦日や正月用の食材を求める人の姿で賑わった。新型コロナウイルスの新規患者数の高止まりがつづき、「物価高」の文字が紙面やテレビの中で踊るなか迎える年末年始だが、市場には店員と買い物客の明るい声が響いていた。
ピア万代(新潟市中央区)の万代島鮮魚センターでは、カニや鮭などが並び、人のすれ違いがしにくいほど多くの買い物客で賑わっていた。また、ピア万代内にある寿司店「弁慶ピア万代店」など、複数の飲食店でも利用客の行列ができており、ピア万代の駐車場から隣接する国道113号線まで車列がつづいていた。
同じく新潟市中央区のぷらっと本町(本町六商店街)にも、多くの買い物客が訪れ買い物を楽しんでいた。店舗に話を聴いて回ると、人出については昨2021年より多いと話していた。なお、例年29日と30日が人出のピークで、時間によって利用客の数に大きく波があるという。
新潟市東区から買い物に来ているという女性客に話を聞くと、「久しぶりに古町に来た。郊外のほうが混んでいるので、あえて中心街に来てみようと考えて足を運んだ」と語り、つづけて、「古町の魚は大変美味しいので、買いに来た」と話していた。
一方、観光地として県内外に有名な「魚のアメ横」こと長岡市寺泊の魚の市場通りでは、今年も店々の前に人が溢れ、朝9時の開店直前には、駐車場に入りきらない自動車が列をつくっていた。時折、小雨やみぞれがまばらに降る中、買い物客は名物の「番屋汁」や浜焼きで温まりながら、年始のご馳走を買い求めた。
関東圏でも人気の高い角上魚類では、店先に並んだカニや、店内の寿司コーナーに人だかりができていた。また商店街では「年末大感謝祭」と題し、先着1,000人に特産品や商店街で使える商品券などを詰めたプレゼントを用意。配布中には、「去年より(人出が)多いね」と笑い合う声も聞かれ、10時ごろにはすでに配布を終了する盛況ぶりだった。
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