新潟市南区のダイニチ⼯業株式会社が本社で⼊社式を開催

新潟市南区のダイニチ工業本社

新家庭用ファンヒーター、業務用石油ストーブ業界大手のダイニチ工業株式会社(新潟市南区)は1日、本社で2021年度入社式を開催した。今年度の新入社員は、大卒8名(うち女性2名)。これまで入社前に内定式や内定者交流会を本社で開催してきたが、今年度は新型コロナウイルス感染症対策のため、催しはすべてオンラインになった。このため、入社式が、新入社員全員と幹部が直接顔を合わせて実施される初めての行事となった。感染拡大防止策として、ソーシャルディスタンスの確保、入社2週間前からの行動履歴を新入社員に記録してもらうなど、十分な事前対策を行った上で開催した。

 

ダイニチ工業入社式の様子

緊張する面持ちの新入社員を前に、吉井久夫社長は「心より歓迎いたします。変化を恐れて現状維持で何もしないでいると衰退してしまう。まずは目の前にある与えられた仕事を精いっぱいやることです。自分たちで継続できるようにすることが最優先です。会社のためというより、自分自身が必要とされる人になるために仕事に向き合ってください」と挨拶をした後、例年は手渡ししていた辞令交付を今年度は読み上げるだけの形にした。

またダイニチ工業では1992年より、新入社員と先輩社員が本社工場から小須戸間を歩いて交流を深める「30キロウォーク」と呼ばれるユニークな研修を行っていたが、新型コロナウイルス感染症対策のため今年は実施せず、代わりに本社でグループワークを行う予定とのこと。

新入社員たちは決意表明で、「自分の仕事に責任感をもち、いち早く自分の役割を果たせるようにがんばりたい」、「コロナ禍だからこそ見えてくるものもあるはず。新鮮な気持ちを忘れず、若さと意欲をもって、状況を逆手に取り、新潟から、ダイニチ工業から活力を発信していきたい」と力強い言葉を述べていた。入社式の最後には新入社員たちもはつらつとした笑顔で写真におさまっていた。

ダイニチ工業は社員の定着率が良く、離職率は定年退職を含めても3%以下。社員を大切にする経営姿勢と財務基盤の安定性が評価され、2012年3月には人を大切にする経営学会が催す「日本で一番大切にしたい会社大賞」において、実行委員長賞を受賞している。「少数精鋭主義」「ひとつの“道”を掘り下げる企業」をモットーに事業を展開し、現在は新規分野にも積極的に参入する。

今年は新型コロナウイルスなどの感染症の予防対策としての加湿器需要が増した結果、今期第三四半期までの累計は二桁の増収、増益となっていたが、シーズン後も需要は旺盛で、2月の加湿器出荷金額は前年同期比約700%と過去最高を記録している。

ダイニチ工業取締役と新入社員たち

 

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