「今年の漢字一文字は『跳』」新潟県の花角英世知事が2023年初めての定例会見
新潟県の花角英世知事は4日、新潟県庁で定例会見を開き、年頭所感や、今後の新潟県の成長発展のための「3つの大きな課題について」への言及、物価上昇対策としての賃上げに対する所感などを語った。
花角知事は冒頭、「昨年の暮れにも話したが、今年を漢字一文字で表すのならば、卯年にかけて「跳」という字にしていきたい。県の抱える様々な課題・懸案が大きくステップアップできる。そういう年にしていきたい」と今年の抱負を語った。
県財政の健全化の議論に関して、令和5年度に関しては「総仕上げ」と位置付けに着地したいと話し、めりはりのきいた予算組を構築していきたいと語った。
賃上げの必要性については、「昨年の秋以降から経済団体に繰り返しお願いをしている。政府もいっているが、物価高騰への最大の処方箋は、物価上昇をカバーする継続的な賃上げと話している通りだと私も思う。経済団体および傘下の各企業にも、ぜひとも考えてもらいたい」と話した。
さらにつづけて「経済団体に話をする時に常に言っているのだが、新潟県の深刻な課題である人口減少。ぜひ、若い世代が魅力を感じる職場、働く環境を作って行く事が何よりも重要であり、協力してほしいと伝えている」と語った。
一方で、物価高騰などの影響を受けている人に対しての支援については、「県が主導で支援を決めていくというよりは、各市町村がきめ細かく状況を把握しているので、各自治体と連携して手当の内容を考えていくのが1番適切であろう」という指針を話した。「各市町村が取り組む、弱い立場に置かれた人への支援策を県が補充し、後押しするという仕組みを作った」と話した。引き続き、来年度の予算案の中にも盛り込んでいきたいと考えているという。
県内の経済に関しては、「緩やかに持ち直している。実際、税収も伸びている」と語り、「ただ、業種によってばらつきがあるのは確かだ。不確定要素も多い。県内の景気、経済に影響を与える要因については、今後も注視していきたい」と話した。