東京商工リサーチ新潟支店が2022年の県内企業の倒産状況を発表、倒産件数5年ぶりに増加
株式会社東京商工リサーチ新潟支店は6日、2022年(1月から12月)の新潟県の企業倒産状況(負債総額1,000万円以上)を公表した。
それによると、2022年(1月から12月)の新潟県の企業倒産件数(負債総額1,000万円以上)は77件、負債総額は187億3,700万円となった。
倒産件数は、前年比で63.82%増(30件増)となり、1962年の集計開始以来61年間で55番目、平成以降の34年間では32番目となった。なお、負債総額10億円以上の「大型倒産」は3件(前年1件)発生した。
負債総額は、前年比で154.82%増(113億8,400万円増)であった。過去61年間では41番目、平成以降の34年間では26番目となった。
産業別では、10産業のうち、「サービス業地」が最多の28件、「製造業」が15件、「卸売業」が13件、「小売業」が9件、「建設業」が7件、「運輸業」が2件、「農・林・漁・鉱業」・「不動産業」・「情報通信業」で各1件発生。原因別では、「販売不振」が68件で最多となり、次いで「放漫経営」が5件、「既往のシワ寄せ」が3件、「他社倒産の余波」が1件となった。
2022年の新潟県の企業倒産は、件数・負債総額ともに前年比で増加し、長引くコロナ禍で国や自治体、金融機関による資金繰り支援や雇用調整助成金といった企業への支援策の効果も薄れている状況が見受けられる形となった。
なお、産業別では「サービス業他」が前年比15件増の28件で最多となり、コロナ禍の影響で飲食店やホテル、旅館、割烹などの倒産が目立った1年となった。