長岡市で消防出初式、3年ぶりに一斉放水や分列行進も

開式を告げるくす玉

新潟県長岡市は8日、令和5年消防出初式を、長岡市大手通りとアオーレ長岡で開催した。大手通りでは、午後1時開始のファンファーレとともに、くす玉が割られ、消防団15方面隊による一斉放水が行われたほか、徒歩部隊及び消防車両による分列行進などが行われ、見学に来ていた市民は、盛大な拍手をするなどして、パフォーマンスをしている関係者の努力に応えていた。

消防団15方面隊による一斉放水

午後1時40分からは、アオーレ長岡アリーナで式典も行われ、表彰や学生消防団活動認証状交付などがなされた。長岡市の磯田達伸市長は、式典挨拶の冒頭、消防団員に対しての謝辞を伝えた上で、「長岡市は昨年、災害はないと思っていたら、寺泊の火災、暮れの豪雪と発生し、消防団の方のおかげで被害を最小限に食い止めることが出来た。ひとたび災害が起きたとき、地域のことをよく知っている消防団員の皆さんの重要性はますます高くなっている」と述べ、「処遇改善なども、実施可能なものは即座に行い、活動しやすい環境作りを今後も行っていく」とした。そして、「今後もさらに地域住民の付託に答えるため、一層の精進をして欲しい」と消防関係者一同にエールを送った。

消防関係者らに敬礼をする長岡市の磯田市長

式典に臨む消防関係者ら

アオーレのナカドマでは、消防車両の展示が行われており、多数の家族連れで賑わっていた。

「散歩がてら会場にやってきた」という長岡市内在住の茅野史郎さん(40代)とその家族(妻・30代、娘・2歳)は、今回初めて式典に参加したという。「楽しくて、(行進の様子を見て)娘がずっとバイバイをしていた」とうれしそうに語った。

長岡市消防本部の近藤一成総務課長(54歳)によると、式典で一斉放水や分列行進が行われたのは、令和2年から数えて、実に3年ぶりのことであるという。感染症の拡大に留意して、式典参加者の数も、約1200人から約550人と、従来の3分の1程度に抑えた。「一斉放水や分列行進が出来て、消防職員、消防団ともにうれしく思っている。今年も災害のない一年でお願いします」と想いを語った。

この日、外はあいにくの曇り空だったが、関係者にとっては晴れがましい1年のスタートとなった。

長岡市内から式典に参加した茅野さん一家

 

(文・撮影 湯本泰隆)

 

 

 

 

 

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