懸念されていた年末年始のコロナウイルス急拡大は認められず、季節性インフルエンザの流行にも注意喚起
新潟県感染症対策・薬務課の昆伸二課長新潟県は11日、県庁で記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染状況を報告するとともに、12日から流行期に入る見通しである季節性インフルエンザについての注意喚起などを発表した。
新潟県の新型コロナウイルスの感染者は年末年始の人流の拡大によって、コロナウイルス感染者数が急拡大するのではないかと懸念されていたが、11日現在、懸念されていたような急拡大はしていないという。
新潟県は12日から季節性インフルエンザの流行期に入る見通しで、コロナの感染者と季節性インフルエンザの感染者が重なり、医療現場に大きな負担をかける恐れがある。
コロナやインフルエンザの感染が疑われる場合、「飲んだり食べたりできる」「呼吸が苦しくない」「乳幼児で顔色が良い」「65歳未満」「基礎疾患なし」「妊娠なし」「喫煙習慣なし」「高度肥満(BMI30以上)なし」の8項目にすべてに該当し、症状が軽い場合、新型コロナ抗原定性キットや陽性者登録・フォローアップセンターの活用も検討してほしいと呼び掛けた。
一方、「顔色が明らかに悪い」や「胸の痛みがある」などの症状が重い場合は、ためらわずに救急車を呼んでほしいという。
会見に出席した、新潟県感染症対策・薬務課の昆伸二課長は「(発熱などがあった場合は)症状の様子を見て、本当に具合が悪い場合は救急車か医師に相談してほしい。軽症の人については、まずは自己検査などをしてほしい」と話した。
続けて、「(発熱がある人が医療機関に押し寄せると)医療機関がひっ迫してしまうので、気をつけていただきたいと思う。強制ではないが、症状が軽い人は出来るだけ配慮してほしい」と話し、県民へ呼び掛けた。
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