【妻有新聞】弾ける17歳、「今」を音楽に バンド活動、「最高だね」
音楽が大好きで中学時代からバンドが組みたかった」、そんな4人が高校生になり出会い、バンド活動を始めた。バンド名はAмi(Яu)² (アミルル)、高校2年生のガールズバンド。メンバーで音を合わせるのはもちろん楽しい、人前での演奏も刺激的だ。でも「メンバーで一緒にいる時間が今は何よりも楽しい」。
初舞台は昨年の『きものまつり』。「緊張したけど、楽しかったです」。
バンド名は「どこかの国のことばでかわいいという意味と友情という意味。そこから決めました」。1年生の3月に活動を開始、昨年の十日町高校の文化祭ではフィンガーファイブの「学園天国」やaikoの「花火」など5曲を演奏。「男子たちが冗談で『サインください!』とかなって楽しかったです。それに校内に顔が広がったかな」。
バンド結成の発起人でギターの曽根さくらさん(16)。「中学の頃からバンド活動に憧れていたんです」。高校に慣れた1年の学年末、バンド結成に向け動き始める。所属するテニス部で「彼女、ドラムを叩いてるらしいよ」と友だちから聞き、清水ほのかさん(17)に「一緒にバンドやらない?」と声をかけた。清水さんは父と姉の影響で中学生からドラムを始めた。「家にもドラムがあります。中学からバンドをしたいと思っていたので声を掛けてもらった時は嬉しかったです」。
さらに清水さんが中学校の同級生で歌うのが好きな綿貫莉央さん(17)を誘う。そしてギターが弾けるからきっとベースをやってくれると、曽根さんと同じテニス部だった藤田はなさん(17)を勧誘し4人が揃った。「私がベースをやるしかないと思いましたね。ピアノもアコギも好きです。これからはベースもスキルアップしたいです。ベースは母に買ってもらいました。ありがたいです」。
演奏する曲はそれぞれが持ち寄って話し合って決める。洋楽邦楽問わずロック、ポップス、ボカロやジャニーズと好みはそれぞれだが「自分たちの好みやレベルに合った曲を相談して決めています。後は万人受けする曲かな。少し古い曲もやるんですよ」。練習を始める前には決まって近くのセブンイレブンでお菓子を調達。「みんなで持ち寄って…いっぱい食べちゃうんですよね。だから練習がなかなか始まらないんです」。メンバーで集まり、音を合わせるのは発表前の数日だけだが音楽好きの4人は「楽しいから」と、それぞれが家での自主練に励んでいる。
バンドのお母さん的存在と他のメンバーから言われるボーカルの綿貫さんは、「きものまつりで初めて大勢の人前で歌えて嬉しかったです。その経験で成長もできたと思います。バンドを組んで高校生活がより充実しています」。するとメンバーが「そうだね~」といった具合に頷いた。次回の演奏会は「たぶん春頃かな」。これからも4人で練習を重ねて、「たくさんの人に聞いて欲しいです。聞いてもらった人が元気になってもらえる演奏をして行きたいです」。
【妻有新聞 2023(令和5)年1月14日号】