エム・エー・シー(新潟県上越市)が「昆虫食マフィン」を開発、Makuakeにて先行販売開始
建設関連の総合資材や半導体製造に関わる資材を提供する株式会社エム・エー・シー(新潟県上越市)は、蚕を使用したタンパク質豊富なマフィンを15日からクラウドファンディングサイト「Makuake」にて先行テスト販売をスタートした。
エム・エー・シーは2017年から、農林水産省の委託研究「蚕業革命による新産業創出プロジェクト」への参画をきっかけに養蚕事業を開始した。遺伝子組み換えカイコの飼育実証実験と同時に、地元の休耕田を桑園に転換する実証栽培も行っている。
食糧問題の解決のために国連食糧農業機関(FAO)が昆虫食を推奨したことをきっかけに、サスティナブルフードとして昆虫食が注目され始めた。同社代表の山口康秀氏自身が生まれ育った新潟県上越地域の特性を生かし、養蚕事業の一環として昆虫食の開発をしたいと考えたことが、プロジェクトの始まだという。開発には上越市の料理研究家で、18万人ものフォロワーを持つYouTubeチャンネル「やさいのひ」の主催者としても活躍する梅田みどり氏が協力している。
マフィンの生地には、完全自社飼育の蚕の幼虫を乾燥させ、パウダーにしたものを加えている。幼虫の生育状況を見極めて試行錯誤を繰り返し、最適なタイミングで加工。蚕はカビなどの病気にとても弱く、成長には温湿度管理が重要になるため、定期的な清掃を徹底し、飼育の段階に応じて最適な環境を造り出している。
マフィンは蚕の豊富なタンパク質を含むほか、小麦の代わりに新潟県産の米粉、バターや牛乳の代わりに米油と豆乳を合わせて作られている。グルテンや乳製品アレルギーを気にされる人も楽しむことができる。また、爽やかな風味の自社栽培の桑の葉パウダーも生地に加え、糖質吸収を抑える効果も期待できる製品となっている。
【関連サイト】
クラウドファンディングサイト「Makuake」先行販売ページ
【関連記事】
株式会社エム・エー・シー(新潟県上越市)が遺伝子組み換えの養蚕ビジネスに参入(2021年10月22日)