ブルボン(新潟県柏崎市)、バウムクーヘンなど製造販売のマルキン(愛知県)の株式を取得
株式会社ブルボン(新潟県柏崎市)は27日、バウムクーヘンやプチケーキなどの製造・販売を手がける株式会社マルキン(愛知県豊橋市)の株式を取得すると発表した。ブルボンは同案件後、マルキンと企業価値向上に向けた業務提携契約を締結する予定。
ブルボンは、キャス・キャピタル株式会社と、マルキンの全株式を取得。これは、キャス・キャピタルが運用管理する投資事業有限責任組合キャス・キャピタル・ファンド七号と共同で出資する、特別目的会社であるBCCA株式会社(SPC)を通じて行うもの。
SPCを通じて株式を取得するマルキンは、1964年1月設立。資本金は1,000万円。株主および持分比率は、SCCM地域創生投資事業有限責任組合100%。最近の売上高は、2022年3月期で50億7,500万円。同社は流通・小売業向けバウムクーヘンの取扱量でトップクラスを誇り、コロナ禍においても大手スーパー・大手ドラッグストアなどを含む豊富な販売網により、プライベートブランド製品を中心に、人々の生活に浸透した製品を多く供給する事業展開している。
取得株式数は21万300株。契約締結日は1月27日。株式取得日は2月28日を予定している。株式取得後の出資比率は100%。なお、取得価格は非公開。ブルボンのSPCへの出資比率は25%。
今回の株式取得でブルボンは、ブルボングループからマルキンへ新製品開発、営業、マーケティングなどのノウハウの提供と原材料の購買などを通じ、同社の事業の更なる成長と収益性向上を図る。また、ブルボングループは、賞味期限の短い洋菓子の領域において高い収益性を誇るマルキンと、製品戦略やグループ経営の展開の加速を通じて企業価値の向上を図っていくという。
なお、今回の株式取得による2023年3月期のブルボンの連結業績に与える影響は軽微であるとの見込み。