新潟県内の神社の初詣の様子(その3)
知る人ぞ知る阿賀野市(旧笹神村)の旦飯野神社
第15代の応神天皇を祀る阿賀野市(旧笹神村)の旦飯野神社(あさいいのじんじゃ)は、知る人ぞ知るパワースポットで、かつて山浦八幡宮と称していた。多くの人がブロブの中で、「パワースポットであった」と書いているほか、県内だけでなく県外からの参拝者も多い。1日夕刻に神社に撮影に行ってきたが、その時も神社の周辺は渋滞していた。
一方、神社の周辺には、この辺りがかつて新潟の中心だったことを感じることができるスポットが幾つかある。
神社から数km離れたところにある阿賀野市(旧水原町)の「越後府跡」(天朝山)には1869年9月、新潟府が置かれた。翌年2月には越後府と改称され、さらに同年7月に新潟県を合併、名実ともにここが越後の政治・行政の中心地となったことがある。このため水原は「県政発祥の地」といわれている。
また、浮足柵(ぬたりのさく)は647(大化3)年に、大和朝廷が東北の蝦夷に備えて新潟に設けた城柵 で、場所は、新潟市東区周辺との見方が多い。だが、西暦795年(第50代の桓武天皇が平安京に遷都した翌年)のものと推測される月朔干支(げっさくかんし)を書き連ねた木簡が発掘された「発久遺跡」(旧笹神村)の発見以降、この辺りという説も多くなっている。そしてこの遺跡は、旦飯野神社から数kmほど離れた場所にある(田んぼの下に埋まっている)。