「広域観光をやるべき」次年度に向けて新潟市の中原八一市長が観光へ言及、新潟市都心のまちづくり推進本部会議にて
新潟市は31日、「令和4年度 第3回新潟市都心のまちづくり推進本部会議」を開催し、都心のまちづくり「にいがた2km」における令和4年度の取り組みの報告のほか、これからの主なイベントの状況や令和5年度に向けた取り組みの方向性などについて話し合った。
会議では、令和4年度の取り組みの報告について、都心部の再開発促進、企業誘致の推進、歴史・文化・スポーツを通じたにぎわい創出、観光資源を活かした交流人口の拡大について、各担当部課より進捗報告を行った。
各部署からの報告を受け、推進本部の本部長である新潟市の中原八一市長は、令和4年度の「にいがた2㎞」の取り組みについて、「にいがた2㎞の活性化については、現在、起点となる新潟駅のリニューアルの整備も着実に進んでいる。構内のテナントも入れ替わるなど、市民の皆さんの期待も着実に高まっていると考えている。来年度には駅直下バスターミナルも完成する。駅前には2棟の高機能オフィスビルも開業し、補助制度も活用してもらいながら企業誘致も進んでいる。来年度の予算編成も大詰めを迎えているが、引き続き、官民一体の取り組みを進め、最終調整を進めていきたい」と総括した。
本部会議後、中原市長はぶら下がり取材に応じた。これからの展望について問われると「『にいがた2km』の中には、ビルの再開発や老朽化したビルの建て替え、高機能オフィスなどを整備することによって、県内、また県外から『にいがた2km』に来ていただき、雇用を作っていくという取り組みを進めている」と話した。
新潟市を観光地として選んでもらうための事業については、「新潟市内だけに限った観光ではなく、『広域観光』というものをやるべきではないかと考えている。例えば、佐渡や新発田、それから山形県や福島県、そういうところと交流を活発にすることによって、新潟の魅力を増やしていければと思っている」と語った。
続けて、「観光資源がないわけではない。南区や西蒲区の岩室温泉、角田もある。古町には食文化や料亭文化などもある。しかし、観光資源の大きさとしては決して大きいものではない。だから、他の地域と連携しながら、新潟の良さを実感してもらって、新潟の観光を広げていけたらいいと思っている。(新潟市内の)良いものをブラッシュアップして、新潟の観光につなげて行く事が大事だ」と答えた。
最後に推進本部会議での報告を振り返り、「令和4年度の事業の成果と課題というものをしっかり踏まえて、課題の部分は来年度に対応していこうと思っている」と意気込みを語った。
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