「突破口を開くため」新潟県津南町で公募で選ばれた3人の民間複業アドバイザーの就任式が開催、津南町の改革へ【動画あり】
津南町と複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営する株式会社Another works(東京都)は1日、津南町役場(新潟県津南町)で「民間複業アドバイザー就任式」を執り行った。式はリモートで行われ、出席した津南町の桑原悠町長や根津和博副町長などが、就任したアドバイザーと対面した。
津南町は、民間連携による事業促進を図るため、Another worksと「民間複業人材活用に関する連携協定」を2022年12月14日に締結した。そういった経緯から津南町は、Another worksが提供する「複業クラウド for Public」を用いて、専門的な知見・スキル・経験を有した民間複業人材の選考を進めてきた。その結果、公募に対して36人の応募があり、書類選考および面接選考を経て、今回、3人の人材をアドバイザーとして登用した。
ふるさと納税プロモーション推進アドバイザーには、東京都在住のはたけやま いちろう氏が就任した。はたけやま氏は、ブランディングやマーケティングという観点で数多くの地方創生事業に関わってきた。
はたけやま氏はアドバイザー就任に際して、「地方創生というテーマや地域課題、社会課題の解決という分野では、微力ではあるが手伝えたらと思い、現在活動している」と語り、続けて津南町については、「とても魅力的な町」と称し、一歩でも津南町の役に立てたらと思うと話していた。
イベント企画・運営アドバイザーには、神奈川県在住の石川愛(めぐみ)氏が就任した。石川氏は、イベント運営の経験を持ち、且つ、津南町公認の移住サポーターを務めており、津南町に対する豊富な知見とイベント運営の経験を活かし、活動していくという。
人事評価制度設計アドバイザーには、東京都在住の中島篤氏は就任した。中島氏は、数多くの人事評価制度を手掛けてきた熟練者。中島氏はアドバイザー就任に際して、「役場で働かれてる人たち、地域の人たちなどの人材側の活性という事例の1つを作り上げていければと思っている」と意気込みを語った。
登用された3人のアドバイザーは2月1日から7月31日までの間、アドバイザー業務を務め、成果の結果は8月末に予定されている成果報告会で発表するという。
就任式後、桑原町長にアドバイザーへの期待を聞くと、「地方が抱える課題は、多面的、重層的になっていると思う。これらの課題解決のためには多様な人材を確保していかなければいけないと突破口は開けないと考えている。(登用した複業人材には)突破口を開くための具体的な議論を役場と共同して行っていただきたい。新しい挑戦ができることを期待している」と語った。
今後、登用された3人のアドバイザーはそれぞれ関わるプロジェクトごとに開催される「キックオフミーティング」に参加し、課題認識・アプローチ・ゴールなどを関係者と話し合いながら、具体的な計画を落とし込んでいく予定だ。
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