【決算】北越工業株式会社(新潟県燕市)の第3四半期決算は増収増益、建設機械の売上増加に加え円安が追い風
北越工業株式会社(新潟県燕市)は1月31日、2023年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。
売上高361億3,586万6,000円(前年同期比35.3%増)、営業利益44億9,209万5,000円(同74.8%増)、経常利益41億9,905万1,000円(同50.0%増)、親会社に帰属する純利益28億7,813万1,000円(同51.3%増)で増収増益となった。
セグメント別の状況は以下のとおり。
建設機械事業
建設機械事業セグメントは、主にエンジンコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車などの事業で構成。販売面では、国内はインバウンド向けや全国旅行支援によってホテルなどの改修・新築工事案件が戻ってきており、主要都市での再開発事業は依然として継続するなど、旺盛な建設工事需要を背景に、高所作業車の出荷は大幅に増加した。
海外においては、ロシア向け出荷停止の継続や、中国各地での新型コロナウイルス感染症の再拡大が影響するなど売上の減少要因もあったが、前年度から続く北米向け受注の大幅な増加や、東南アジアにおける新型コロナウイルス感染症に関する制限緩和をきっかけとした経済回復などを背景に、大きく売上を伸ばした。
利益面では、前年度後半からの鋼材を中心とした原材料価格や輸送コストの高騰が依然として継続しているが、売上の増加や工場の操業度が高まったことに加え、北米向け販売における円安効果も寄与し、前年同期比で増益となった。
産業機械事業
産業機械事業セグメントは、主にモータコンプレッサ、非常用発電機、部品、サービスなどの事業で構成している。販売面では、非常用発電機の出荷は低迷するも、主力のモータコンプレッサは、中期経営計画「中期ビジョン2024」に掲げた目標達成に向けて、国内のシェア獲得を推し進めると共に、設備投資マインドの回復に伴い出荷が堅調に推移した。
また、前年度後半から開始したコベルコ・コンプレッサ株式会社(東京都)向けのOEM供給効果や、大型発電機の販売が好調に推移したこともあり、全体では前年同期比で増収となった。
利益面では、原材料価格の急激な高騰などはあったが、一部の製品価格の値上げや大型発電機による利益改善が功を奏し、前年同期比で増益となった。
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