野菜漬物製造の株式会社阿賀フーズ(新潟県阿賀野市)が破産開始決定、負債総額は約8,000万円
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、野菜漬物製造の株式会社阿賀フーズ(新潟県阿賀野市、設立1996年4月3日、資本金1,000万円、佐藤陽一社長、従業員7人)は1月30日、新潟地裁新発田支部に破産を申し立て、同日付けで破産開始決定を受けた。申請代理人は五十嵐広明弁護士(伊津・五十嵐法律事務所、新潟市中央区)、破産管財人には太田竜弁護士(とやの総合法律事務所、新潟市中央区)が選任された。
負債総額は約8,000万円で、うち金融債務約5,300万円、一般債務約1,300万円、リース債務約900万円、役員借入約400万円、ほか。
阿賀フーズは、1996年4月に法人化した野菜漬物製造業者。白菜やキュウリなどの漬物製造を手掛け、既往においては食品スーパーや食品卸売業者などに販路を形成し、2011年2月期は約2億3,000万円の売上高を計上していた。
しかし、漬物の需要低下に加え、販売先となる食品スーパーの倒産や廃業などで、売上高は減少傾向を余儀なくされていた。また、設備投資やHACCP認証取得資金の確保に難航していたほか、従業員の高齢化も進み、先行きの見通し難から、事業継続を断念し、今回の事態に至った。