【村上新聞】全町内の獅子頭が一堂に 「だすけ村上」が七夕祭りイベント
物産など市内50店が出店
コロナ禍で疲弊する地域に活気を取り戻そうと先月29日、村上市民ふれあいセンターで「村上の七夕祭り~獅子舞の宴~」が開かれ、獅子舞の披露と物産を販売。市内外から観客約2千人が訪れ熱気に包まれた。
主催したのは、村上第一中学校地域学校協働本部「だすけ村上」(富樫裕子代表)。七夕祭り(毎年8月に開催)に屋台を繰り出し獅子舞を踊る19町内が一堂に会し、村上大祭の巡行順に久保多町から獅子舞を披露(5町内が不参加)した。また、全町内の獅子頭や太鼓、踊りに使う錫杖や御幣などを飾った展示スペースが設置され、観客らは間近で見る道具を興味深そうに見入っていた。
高橋邦芳市長はあいさつで「先人が築いてきた伝統をこのような形で継承していくことは素晴らしい。これを機に多くの人が元気になることを期待します」と述べた。
物販スペースでは、村上の物産のほか、飲食店や雑貨店、キッチンカー、体験コーナーなど約50軒が出店。訪れた家族連れなどが射的やガラポンなどを楽しみ、さまざまな物産を買い求めていた。
自町内の獅子舞を応援に来たという親子は「来るときは雪で寒かったが、中に入ると人の熱気で熱いくらいだった。こんなにたくさん獅子舞を見ることができよかったです」と話し、カメラを片手に市内から訪れた男性は「こんな機会はめったにないので踊った全部の獅子舞をカメラに収めたい」と話していた。
このイベントは村上市、村上市教育委員会が後援し、市の「アフターコロナ対応イベント支援事業補助金制度」を活用し開催した。
村上新聞2022年2月4日号