猛る鬼達 泣く子ども達 境内に散らばるは大量の豆 長岡市千蔵院で恒例の鬼行列・豆まき式行われる
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豆まきの会場となった千蔵院
2月3日は節分の日である。感染症拡大防止の観点から、ここ2年ほど自粛されていた豆まきも、今年に入って再開させる神社仏閣もちらほら現れてきている。新潟県長岡市千蔵院(諸橋精光住職)では、3日、鬼行列・豆まき式が行われ、境内には、豆まきに参加しようと、多くの人達で賑わった。
参拝受付所から、ドンドンという重厚な太鼓の音とともに、「ウオーッ」という雄叫びが響き渡る。黒、赤、緑などの色鮮やかな鬼が現れると、あちらこちらから子ども達の泣き声が聞こえてきた。鬼達は境内に集まった人々を、ときには威嚇するなどして、そのまま参道を通り、境内の方へと向かっていった。本堂では、この日豆を蒔く年男・年女達が、諸橋精光住職らによる祈祷を受けていた。
その後、鬼達はそのまま同寺楼上の豆が蒔かれる場所まで登ると、再び外で豆まきを待つ人々の前に姿を現し、そのまま建物奥へと消えていった。
鬼の姿が見えなくなると係員から簡単な説明を受け、いよいよ豆まきである。
「福は内~ 福は内~、鬼は外~ 鬼は外~、恵比須大黒福の神」と唱和の後、1回の豆撒きに年男・年女達が8人ずつ、4回豆を蒔くと、会場内の参加者は我先にと豆を拾いあった。
新潟県長岡市内から家族とともに参加した男性(39歳)は、今回初めて同寺の豆まきに参加した。7歳・3歳の子どもたちと「たくさん豆が拾えた」と、満足そうに語った。新潟県長岡市内ではこのほか、平潟神社や興国寺などで、それぞれ豆まきが行われた。
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鬼行列では、黒・赤・緑などのカラフルな鬼達が境内を練り歩く
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楼上へと姿を見せた鬼達
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豆を蒔く年男・年女
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家族で参加したという男性は、「たくさん豆が拾えた」と喜ぶ
(文・撮影 湯本泰隆)