宴会や法事などの開催中止などが響き、割烹、食堂経営のかねきち(新潟県新発田市)が破産開始決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、食堂経営の株式会社かねきち(新潟県新発田市、設立1976年12月1日、資本金1,500万円、渡辺大介社長、従業員7人)は1月26日、新潟地裁新発田支部より破産開始決定を受けた。破産管財人には江花史郎弁護士(にいがた駅前法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は推定1億円。
1927年頃の創業で、1976年12月に法人化した事業体。本社地において割烹経営を手掛け、寿司や日本料理、仕出し料理などを主に提供し、地元の一般個人や事業所を対象に顧客を形成していた。また、新発田市下飯塚でも「かねきち分店」の店舗名で食堂の経営を手掛け、ラーメンやチャーハンなどを提供し、2017年2月期の売上高は約1億3,000万円を計上していた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛で、宴会や法事などの開催中止や小規模化の傾向が強まり、2021年2月期の売上高は約5,000万円に落ち込んでいた。2022年2月期においても売上高は回復せず、今後においても好転材料は乏しく、事業継続を断念し、今回の事態に至った。新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは74件目となる。