【決算】建設資材価格の高騰が影響 植木組(新潟県柏崎市)の第3四半期決算は増収減益
株式会社植木組(新潟県柏崎市)は6日、2023年3月期第3四半期決算連結業績を発表した。
2023年3月期第3四半期決算連結業績は、売上高355億2,600万円(前年同期比3.4%増)、営業利益10億7,400万円(同27.4%減)、経常利益11億4,700万円(同37.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億2,500万円(同22.0%減)と増収減益となった。
建設業界においては、公共投資が比較的堅調に推移し、民間設備投資も企業の業況感の改善傾向を受けて持ち直しつつある一方で、建設資材価格が引き続き幅広い品目において高騰しており、手持ち工事のコストに甚大な影響をもたらしていることから厳しい事業環境となった。このような状況のもと、同社グループは生産性向上と働き方改革の実現を目指しながら事業活動を展開してきた。
セグメント別の概要は以下の通り。
建設事業
建設事業においては、建設工事の施工が順調に進捗したことにより、売上高は315億9,600万円(前年同四半期比3.7%増)となったが、資材価格の高騰などによる建設コストの上昇分を価格交渉等では吸収しきれず利益率が低下したため、セグメント利益は7億9,700万円(同30.5%減)となった。
不動産事業
不動産事業においては、販売用不動産の売上が減少したことにより、売上高は15億2,800万円(同16.5%減)、セグメント利益は1億7,700万円(同26.6%減)となった。
建材製造販売事業
建材製造販売事業においては、販売数量の増加により、売上高は5億5,400万円(同29.7%増)、セグメント利益は5,200万円(同2.5%減)となった。
その他
その他の事業においては、ソフトウェアの開発事業の売上が増加したことなどから、売上高は18億4,600万円(同14.3%増)となり、セグメント利益は1億1,100万円(同28.2%増)となった。
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