「18歳への金融教育」新潟ろうきん新発田支店が高校3年生に出前授業を開催
卒業式まであとわずかー1月31日、新潟県立豊栄高等学校(新潟市北区)で、春からの進学や就職を控えた3年生たちに、新潟ろうきん新発田支店(新発田市)の職員による金融出前授業が開催された。
この日は同校の3年生にとって最後の総合授業。高校卒業を前に、正しい金融知識を持って正しい判断ができるようになってほしいとの目的で、マネートラブル防止対策や金利、利息などについて授業を進め、生徒たちは理解を深めた。
同校では総合授業の中で、毎年3年生に金融授業を行ってきたが、新潟ろうきんによる授業は今回が初めて。豊栄高等学校の片桐教諭は「ろうきんさんの金融授業は画一的なものではなく、学校側の要望や生徒に寄り添った内容で、より生徒に分かりやすく伝わるのではないかと思い依頼をさせて頂きました」と話す。
一口に「金融知識」といってもとても幅広く、限られた時間の中で全てを伝えるのは難しい。そこで、事前に片桐教諭と新潟ろうきん新発田支店の職員とで何度も打ち合わせをし、内容を熟考した。高校生たちが卒業後身近になるであろうクレジットカードを利用する際の注意点やローンの仕組みなどを中心に、「マネートラブル防止セミナー」と題した金融授業をすることとなった。
マネートラブル防止セミナー
民法改正により2022年から成年年齢が18歳に引き下げられた。今回授業を受けた高校3年生はそのほとんどが18歳を迎え、未成年から成年となっている。
授業ではまず初めに、成年年齢の引き下げについてDVDや資料を用いて分かりやすく説明された。18歳から”大人”としてできること、成年になっても20歳にならないとできないことについて、生徒たちは興味深く資料を見る姿が見られた。
18歳からできることは、携帯電話を契約する、一人暮らしの部屋を借りる、クレジットカードをつくる、高額な商品を購入したときにローンを組むといったことだ。これらが親の同意なしで一人でできるようになる。それに伴い、お金に対する知識や判断力などの「金融リテラシー」を学ぶことが必要とされている。
講師を務めた、新潟ろうきん新発田支店の内山主任は「今は契約書がない時代。スマホのアプリの中で契約が完結してしまうので借金をしている感覚がなく、知らず知らずに借金が増えてしまうトラブルも増えています。」と注意を促した。
正しい金融知識をもって正しい判断を
次に金融知識として、利息の計算方法や金利シュミレーションを、具体例を用いて説明した。キャッシングやリボ払いなど、気軽に利用ができて便利な一方で、その仕組みやリスクを理解していないとトラブルに巻き込まれることもある。
「正しい知識を持って、正しく使ってもらいたい。それでも万が一困ったときは、ろうきんなどの金融機関や消費者ホットラインに相談しましょう。」と呼びかけて授業を終えた。
授業に参加した生徒の高橋さんは「ローンを利用するときの金利によって、返済額に大きな差が出ることに驚きました。将来車を購入してローンを利用するときは、金利が低いところを選びたい」と話した。
また、樋口さんは「クレジットカードは便利ですが、使い方を間違うとトラブルに巻き込まれたり、自分の信用を失うことになったりするので、これからも正しい知識を付けて賢く使っていきたい」と話し、金融知識を学ぶことについて前向きな様子がうかがえた。
子どもたちの”あんしん”のために
新潟ろうきんでは、はたらく人、子どもたち、そして私達が暮らす地域社会にたくさんの”あんしん”を届け、たくさんの”笑顔”を生み出す「あんしんスマイルプロジェクト」を実施。資産形成の応援や地域コミュニティの活性化の応援、そして今回行われた子どもたちのお金の勉強の応援という3つの軸に特化したプロジェクトだ。
金融出前授業は小中学生・高校生・専門学校生・大学生等を対象とし、子どもたちのお金にまつわる知識や判断力を養う学習を応援するというもの。新潟ろうきん新発田支店では、昨年の夏に新潟市北区管内の新潟市ひまわりクラブの児童を対象としたキッズマネーセミナーも開催した。
未来を担う子どもたちが、正しいお金の情報や知識を身に着け、社会の中であんしんして笑顔で暮らせるように。これからも新潟ろうきんは、金融トラブルから子どもたちを守る活動を積極的に行っていく。
【お問い合わせ】
新潟県労働金庫 新発田支店
新発田市中央町3丁目2番2号
電話 0254-22-3007(平日9:00~17:00)
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