上越地域消防局(新潟県)の消防査察隊がロッテアライリゾートを査察
様々な施設での火災予防活動に一力を入れるため、昨年上越地域消防局が新たに発足させた消防査察隊(愛称・ロイヤルサファイア)が7日、1日からスタートした火災予防週間の一環として妙高市のホテル施設「ロッテアライリゾート」を6人で訪れ、施設内を巡回して査察を行った。
上越地域消防局によるロッテアライリゾートの査察は2回目で、ロイヤルサファイアの査察は初めて。この日は2班に分かれて、建物延べ床面積約5万8,000平方メートルあるホテル施設を回り、煙を排出する機器、スプリンクラー、防犯カメラの映像を確認する防災センターに加えて、客室も査察した。防災センターは管内ではこの他に1か所あるのみだという。
ロッテアライリゾートの新井孝施設チーム施設管理担当は「日頃から防災維持管理をしているが、目につかないところがあり、注意される部分があった。それについては迅速に対応して改善していくつもりだ。不特定多数のお客様が出入りし老若男女来るので、事故に結びつかないように、火災や地震の時にスムーズに避難できるように訓練したり、維持管理したりしている」と話していた。
ロッテアライリゾートでは法令に定められた年2回(6月、11月)に加えて、毎月避難訓練を実施している
上越地域消防局予防課査察指導係長兼予防設備係長の堀川秀和消防指令は「ロッテアライリゾートは管内でも1、2を争う大規模施設だが、全体的にきれいにされていたので火災の危険性は少ないという印象だ。今後はロッテアライリゾートと調整しながら、2、3年に1度のペースで査察を行っていきたい。従業員全体で防災の意識を持ってもらい、日々の業務にあたってもらいたい」と話していた。
消防査察隊は映画館やホテル、飲食店など不特定多数の人が利用する施設や学校、事務所などを対象に、防火装備や管理体制などが適切かどうかを検査する専門チーム。管内約11,000件の施設が対象となる。違反是正アドバイザーや予防技術資格者、消防設備士などで構成されている。愛称はロイヤルサファイアで、紺色の査察服に身を包み、サファイヤのように予防業務に光を当てる願いが込められている。