株式会社新潟放送(BSN、新潟市中央区)が増収減益、通期業績予想を上方修正

新潟放送(BSN)

株式会社新潟放送(BSN、新潟市中央区)は10日、2023年3月期第3四半期連結業績を発表した。

売上高は156億7,200万円(対前年同月比7.4%増)、営業利益は10億3,600万円(同△4.1%減)、経常利益は11憶9,200万円(同1.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6憶4,200万円(同△22.6%減)となった。

各事業部門において積極的な営業活動とサービスの提供に努めた結果、増収となった。

各事業のごとの業績は下記のとおり。

 

放送事業

ラジオ収入は、新規スポンサー獲得に力を入れ、スポット広告が好調に推移した。テレビ部門は、経済情勢の不安定化によるスポット広告の落ち込みがあったが、タイム収入が好調だった。放送収入全体としては、前期並みの売上となった。

この結果、売上高は44億900万円(前年同期比102.2%)となり、営業利益は2億2,900万円(前年同期比110.1%)となった。

 

システム関連事業

システム関連事業においては、公共案件や首都圏開発などが順調に推移した。また、第2四半期連結累計期間より、重要な子会社として、システム関連事業に1社追加となった事で売上高は増収となった。利益面では、前期にあった利益率の高い大型案件を補えなかった事や、新型コロナウイルス感染状況の落着きにともない、Web提案だけではなく、リアルでのフェア開催などハイブリッドによる積極的な営業活動が行われた事により経費も増加し、減益となった。

この結果、当第3四半期累計期間の売上高は104億3,700万円(前年同期比109.5%)、営業利益は7億3,300万円(前年同期比89.6%)となった。

 

建物サービスその他事業

建物サービスその他事業においては、不動産収入で、新たに取得した物件により増収となった。施設管理部門では、病院やオフィスビルの設備管理業務を新規に受託したことや、管理受託先の空調設備工事、外壁修繕工事、防災盤修繕工事など大型案件を受注して増収となった。利益面では、工事資材の高騰による仕入原価の増加や、管理受託先の増加による人件費などの増加はあったが、効率良く業務を行うことでコストの削減を図り利益確保に努めた。

この結果、当第3四半期累計期間の売上高は12億5,300万円(前年同期比109.3%)、営業利益では5,900万円(前年同期比111.5%)となった。

 

通期業績予想の修正

また新潟放送は、最近の業績動向を踏まえ、2022年5月12日に公表した業績予想(2022年4月1日から2023年3月31日)を修正することを発表した。

売上高は前回発表予想より30億8,700万円増(増減率15.6%増)の229億1,600万円、営業利益は前回発表予想より5億900万円増(増減率51.8%増)の14億9,200万円、経常利益は6憶1,100万円増(増減率57.3%増)の16億7,800万円、親会社株主に帰属する当期純利益は3億800万円増(65.3%増)の7億8,000万円、一株当たり当期純利益は前回発表予想より51.34円増の130.2円とした。

連結については、期の途中から、人材派遣の株式会社エム・エス・シーが連結対象に加わったことのほか、システム関連事業で、首都圏大型案件が好調に推移したこと、各種法改正に伴う自治体のシステム改修が増加したこと、コロナ関連支援事業の業務が増えたことなどで収益が伸びる一方、コストコントロールを徹底したことにより、利益も大きく伸びる見込みとなった。

 

 

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