【妻有新聞】新潟県十日町市の「明石の湯」問題

来月末での閉鎖方針が出ている十日町市「明石の湯」問題で、市内地域振興会で作る十日町地域振興連合会(庭野政義会長)は先月26日、関口市長あてに「明石の湯の廃止については議会の議決に付託します」とする振興連合会の意向を文書で示した。これにより明石の湯閉鎖問題は、閉鎖に伴う条例改正、さらに明石の湯の跡スペースに整備する大地の芸術祭補正予算が提案される3月定例市議会の採決で「明石の湯問題」は決着されることになった。

振興連合会が市長に提出した「公の施設の廃止について(意見)」によると、地域振興会代表意見として7振興会から意見が列挙されている。「廃止に反対である。地域高齢者の憩いの場である。美術館を拡張する計画だが集客が見込めるのか」。「単に赤字という理由で即廃止は乱暴ではないか。利用者増にする企業努力はしたのか」。「美術館拡充で集客が期待できるのか。継続してほしい」。「赤字や入館者の減などを考慮し、市が決定したことは仕方ない。施設の周りに憩いの場を作ってほしい」。「振興課としては意見がまとめられなかった。議会の判断に委ねる。残念だが仕方ない」。「継続的な赤字に加え、入館者が減少している現状から市方針でしょうがないのでは」などの意見が述べられている。

3月8日開会の市議会定例会には明石の湯閉鎖後の跡スペースに整備予定の大地の芸術祭補正予算が提案され、議会がどう判断する注目だ。さらに1期市議らが主体で市民アンケートを実施、その結果も関心を集める。

 

妻有新聞 2月11日号】

 

 

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