新潟県第6位の市・柏崎市の玄関口であるJR柏崎駅前で進む再開発事業
植木組の本社や市役所の建設が進む
マルタケビル、米百俵プレイス――。JR新潟駅前やJR長岡駅前では、再開発事業が話題となることが多い。県内第6位の人口(8万4000人強)を有する柏崎市でも、「人口減少時代にも対応したコンパクトシティ」を念頭に、駅前の開発が進んでいる。
2015年にブルボンが、高さ60メートルと市内で最も高い13階建ての本社ビルを駅のすぐ前に完成させたのに続き、植木組が14億円を投じ、駅前ふれあい広場の一角(サイカワ跡地)に本社とテナントビルの工事を進めている。本社ビルがRC造3階建て、延べ床面積約2150平方メートル。テナントビルがS造3階建て、延べ床面積約1194平方メートル。本社ビルは3月に、テナントビルは6月に竣工する予定という。
その隣の日本石油(現・JX日鉱日石エネルギー)の製油所跡地には平成32年の竣工を目指して市役所の新庁舎の建設工事が始まっている。RC造4階建て、延べ床面積約1万平方メートル(付属棟を除く)。新庁舎の1階には来庁者の利用頻度が高い窓口部門、市民ロビー、多目的会議室、売店、FMコミュニティ放送の演奏所などが入り、3階には災害対策本部などの危機管理対策ゾーンなどが設けられるという。また柏崎市では2030年度までにエネルギー自給率を10%に引き上げる目標を掲げ、市内の小中学校などに地中熱などのシステム導入を推進しているが、新庁舎でも地中熱を空調や融雪に使うなど自然エネルギーを積極的に活用する。
ブルボン、植木組――。新潟でも名の知られた企業の本社と、多くの町で最大の雇用を抱えている市の庁舎が完成することで、駅前に賑わいが出てくることが期待されている。