タヴォラアミーカ 榮楽亭の冬の名物「イノシシの白ワイン風味スパゲッティ」
オードブル、パン、デザート、コーヒーがセット
新潟市中央区美咲町の閑静な住宅街に佇む隠れ家「タヴォラアミーカ 榮楽亭」は、大正9年創業のイタリア料理の店だ。もともとは名古屋市で開いた洋食屋からスタートした。その後、フランス、イタリア、スペインで研修を積んだ3代目が1969年にイタリア料理を始め、名古屋初の本格イタリア料理として認知されていったという。そして2007年、美咲町に移転し、創業当時のような小さな店を開いたそうだ。
店内には古い調理道具や絵皿が飾られ、イタリアの香りが漂う。ランチは「スパゲッティ、肉料理、季節料理」など10種類の中から1品を選ぶと、こだわりの素材を使用したオードブル、パン、デザート、コーヒーがセットになっている。1700円から。
正午少し前に店を訪れた我々は、今年の干支が「亥」だからというわけではないが、「イノシシの白ワイン風味スパゲッティ」(1800円)を注文した。4代目になるオーナーシェフの小島敏裕さんによると、冬になると友人が、濃尾平野の西方に位置する養老山地で捕ったイノシシ、シカなどのジビエ(野生肉)を送ってくるそうで、部位によって調理法を変え、提供している。肉は捕獲直後に山で1次処理をするので、鮮度の高いまま店に届く(ジビエは無料でもたっているが、かわりに米を友人に送っているそうだ)。「知る人ぞ知る冬の名物ですよ」。この店に何度か足を運んだこともあるという新潟市の在住者がこう教えてくれた。
なお、新潟県でも野生鳥獣による農作物被害が深刻になっていて、捕獲体制の整備、有効活用(ジビエ料理など)などが大きな課題となっている。
ディナーは、来店してから好みのものを注文するアラカルト(単品)、コース料理(3500円、4500円~)、大皿パーティー(4名から、1人3500円~)がある。基本的に予約制という。
【タヴォラアミーカ 榮楽亭】
新潟市中央区美咲町1-25-15
14席(8名から貸切可能)
025-374-0261
http://tavola-amica.info/