【決算】遠藤製作所(新潟県燕市)が増収、ゴルフ関連市場とタイ自動車市場が好調

株式会社遠藤製作所

株式会社遠藤製作所(新潟県燕市)は14日、2022年12月期決算(連結)を発表した。売上高は145憶8,200万円(対前年同期比15.8%増)、営業利益は18憶5,100万円(同0.7%増)、経常利益は18億2,900万円(同1.1%増)、親会社株主に帰属する純利益は7憶9,600万円(同△50.2%減)となった(100万円未満切り捨て)。

ゴルフ市場の3密を避けたスポーツとしての好調な動きと、タイ自動車市場の堅調な動きに対応するため、安定した製品の供給を維持できるよう、品質向上と生産能力の強化に努め増収となった。また利益面については、ゴルフ関連市場などが好調に推移したことと、鍛造事業では市場が堅調に推移していることなどから増益となった。

一方、遠藤製作所は、2022年8月5日付で公表した2022年12月期通期の連結業績予想値と今回発表した決算値に差異が生じたことに関する説明と、2022年12月期(2022年1月1日から2022年12月31日)第4四半期連結会計期間において、法人税等調整額(損)を計上したことも発表した。

売上高は前回発表予想145億円で実績値が145億8200万円(増減率0.6%増)、営業利益は前回発表予想20億円で実績値が18億5,100万円(増減率△7.5%減)、経常利益は前回発表予想18億5,000万円で実績値が18億2,900万円(増減率△1.1%減)、親会社株主に帰属する純利益は前回発表予想16億3,000万円で実績値が7億9,600万円(増減率△51.2%減)。

差異の理由について、連結営業利益は、原油価格や原材料の高騰による影響があった。親会社に帰属する当期純利益は、在外子会社からの配当方針の見直しに伴う、在外子会社の留保利益に係る税効果の認識の検討を行った結果、法人税等調整額(損)を6億8,000万円計上し、7億9,600万円となった。

法人税等調整額(損)は、在外子会社からの配当方針の見直しに伴い、遠藤製作所グループが在外子会社の留保利益に対する税効果を検討した結果、連結決算において繰延税金負債を新たに認識したことによるものであるという。

セグメントごとの経営成績は、次のとおり。

 

ゴルフ事業

ゴルフ事業は、原油や原材料の高騰などがあったものの、引き続き3密を避けたレジャーとしてゴルフ市場全体が好調に推移しており、当社も受注増加に伴い生産の増強及び品質の維持・向上を図り、安定供給に努めた。

この結果、販売数量が増加した影響により売上高71億1,700万円(前期比16.6%増)、営業利益17億4,700万円(同7.5%増)と増収増益となった。

 

メタルスリーブ事業

メタルスリーブ事業は、半導体不足による生産調整及びテレワークやDXなどの進展による複写機の需要は減少の傾向がみられるとともに、原油や原材料の高騰等の影響もあり売上高10億4,600万円(同2.7%減)、営業利益7,400万円(同46.2%減)と減収減益となった。

 

鍛造事業

鍛造事業は、世界的な半導体不足などによる生産調整が自動車業界の一部でみられたものの、タイの自動車関連市場は堅調に推移した。同社は、製品の安定供給と品質の維持に努め、また取引先との関係強化にも努めたという。

この結果、売上高64億1,800万円(同18.6%増)、営業利益6億4,200万円(同1.4%増)と増収増益となった。

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