新潟県燕市と三条市の割烹・料亭が料理対決イベントで両市の因縁に決着
新潟県燕市と三条市の割烹・料亭で結成された「チームアマビエ」による両市の料理対決が25日、日本料理ちゃんこ越葉(燕市)で開催される。対決に挑む、燕市代表・越葉の樋口徹氏、三条市代表・料亭二洲楼の石橋昭尚氏と寿司割烹酉乃井の十二祐一氏は共に、長年に渡る両市の因縁に「(料理で)決着をつける」と意気込む。
「チームアマビエ」は新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに2020年4月に結成され、燕市と三条市の割烹・料亭12店舗が参加。弁当の販売やECサイトの開設などの取り組みを行い飲食店の活性に取り組んできた。同年7月には「燕三条鉄人晩餐会」と題した料理イベントを開催したが、今回の料理バトルはその第2回目という位置付けである。
料理バトルは、両市の割烹・料亭から2人づつ参加し、「春の彩り」をテーマにした計4品を参加者へ提供。味、見た目、テーマ性、2品のバランスの4つのポイントを採点し、その合計で競う。また、今回はコースのデザートを老舗菓子店のあめや(燕市)の遠藤重樹氏が担当する。参加費は、飲み物別で1万円(税込)。感染症対策のため参加は予約制で、定員は40人まで。
先立つ9日にはイベント発表の記者会見が越葉で開かれ、両市の代表が顔を合わせた。今回の会見には不参加となったが、対決本番には燕市の代表へ割烹やま友の山田恭弘氏が加わる。
酉乃井の十二氏は今回の企画について「このコロナ禍のご時世だが、食で元気を届けられたら」と語る。なお会場となる越葉では、大広間での十分な空間を確保するほか、室内の二酸化炭素量を基にした換気センサーやパーテーションなどによる感染対策を実施する。
そして越葉の樋口氏は「対決では、この時期にしか使えない春の食材を使いたい。そして、燕と三条の確執へ決着をつける意気込みで臨む」という。対決本番では、会場と厨房で映像を繋ぎ料理の様子を楽しめるようにもするようだ。