「どれだけ賃上げできるか」連合本部の芳野友子会長も出席、日本労働組合連合会が連合北陸ブロック代表者会議開催

日本労働組合総連合会の芳野友子会長

日本労働組合連合会は17日、ANAクラウンプラザホテル(新潟市中央区)で、「連合北陸ブロック代表者会議」を開催した。日本労働組合総連合会の芳野友子会長も新潟県入りし、代表者会議に出席した。会議には、連合北陸ブロック連絡会(新潟県、富山県、石川県、福井県)の役職員など9人、連合本部の役職員11人が参加した。

冒頭、連合本部の芳野会長は、「2月6日に岸田総理と会って、春季生活闘争意見交換をした。今までと違うところは、政府と使用者と私たち労働組合連動と今回の賃上げについて、向いている方向が一致しているということ。そして、非正規雇用労働者、そして中小企業がどれだけ賃上げできるかということが、大きな課題になってきている。残念ながら非正規雇用労働者と中小企業で働いている皆さんは、組織化が若干遅れているということもあり、会社との交渉が事実上できる状況にない。労働組合がない企業が圧倒的に多いという中で、中小企業の賃上げがどう達成できるのかが重要であると総理に申し上げた」と報告した。

続けて、「今回は『政労使』の向いている方向が一緒なので、中小企業が賃上げをしやすい環境を作っていくための起爆剤として、政労使の集まった意見交換の場が必要だと申し入れをしたところ、総理から前向きな回答をもらっている」と話した。

会議は冒頭の挨拶のみ公開され、以降は非公開で開催された。

会議後、連合本部の芳野会長は記者会見を開き、会議内で話し合われた内容などについて語った。

会見内で芳野会長は、「春季生活闘争では、非正規雇用労働者と中小企業が、どれだけ賃上げできるかというのが重要。残念ながら、連合は組織化が非常に弱い組織なので、今後は波及効果や地場の水準を作っていくことが重要だが、それを達成するためには、やはり価格転嫁や公正取引の関係が非常に重要なので、そのことについての意見交換を行った」と話した。

春の党一地方選挙については、「連合は立憲民主党、そして国民民主党と連携をとっていくという方針の中で、やはり、政党が分かれている中で地域での戦い辛さはあるということが課題として挙がった。本部の方針としては、人物重視の候補者が多いということで、人に着目をした戦いをするというふうに意見交換した」と話した。

一方、連合新潟の牧野茂夫会長は統一地方選挙について、「連合新潟としては、地域で候補者が被らない場合は、色々な事情があるとは思うが、連合新潟が推薦した候補者の全員当選に向けて、しっかりと連携してもらうように取り組んでいる」と語った。

連合新潟の牧野茂夫会長

会議の様子

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